Androidのファイラーには純正のものが用意されていないということもあり、様々なファイラーが存在します。これまでオクトバでも数多く紹介してきました。
それらのどのファイラーの操作性にも満足できなかったアナタ、ぜひ『Total Commander』をチェックしてみてください。
本アプリは2つの一覧ウィンドウを切り替えて操作したり、ツールバーのカスタマイズができる多機能なファイラーです。これまでのファイラーに満足できなかった方でも、これなら…と期待させてくれます。
アプリを起動すると、まずは「SDカード」や「写真」などの項目が並びます。それぞれタップすれば一発で該当フォルダに移動します。
「ブックマーク」の項目ではフォルダをブックマークとして登録することができるので、よく使うフォルダに素早く移動することができます。
本アプリでは2つのウィンドウを操作することができます。
これまでのファイラーではファイルのコピーをするときや2つのフォルダを比較したいときに両方のフォルダに移動して行き来しなければなりませんでした。しかし本アプリでは横にフリックするだけでもう1つのフォルダに移動することができるのです。
画面端の矢印で隣のウィンドウに移動、イコールボタンでもう片方のウィンドウを現在のウィンドウと同じフォルダを表示するようにします。
ファイルの1つを長押することで様々な操作をすることができます。
コピーやリネームなど一般的なものはもちろん可能です。
プロパティを選ぶことでファイルのパーミッションを変更したりタイムスタンプを変更することもできます。
画面下部にはツールバーが用意されており、よく使いそうな機能が置かれています。
一番左のボタンはファイル選択です。
ファイルのアイコンをタップすれば1つ1つ選択することはできますが、このボタンからは*をワイルドカードとして使った複数選択をすることができます。
例えば「120603_*.jpg」と入力すれば、120603_01.jpgや120603_24.jpgといったファイルだけが選択されます。
2番目のボタンはコピー/移動です。
選択したファイルをまとめて別のフォルダにコピーまたは移動することができます。
コピー先のフォルダはデフォルトでもう片方のウィンドウが表示されます。ここ以外にコピーしたい場合は>>をタップして選択することができます。
3番目のボタンは圧縮です。
選択したファイルをzip圧縮することができます。圧縮のレベルを調整することもできますので、環境によって調整することができます。
また、圧縮されたファイルを、解凍することなく中身の確認をすることができるのも便利です。
4番目のボタンは削除です。
選択したファイルを削除します。
5番目のボタンは並び替えです。
表示されているファイルを名前順などでソートすることができます。
一番右のボタンをタップすると自分で設定したツールバーを表示することができます。
独自ツールバーは2段目に表示され、+ボタンをタップすることでボタンを加えることができます。
ボタンとして設定できるものは以下のとおりです。
・ディレクトリの変更…指定されたフォルダに移動
・内部コマンド…「設定」「終了」など、本アプリのコマンド
・アプリケーション(主機能)を起動…別のアプリを起動(ランチャー)
・ファイルをアプリで起動…選択ファイルを別のアプリで開く
・アプリケーションに送信…共有でファイルを他のアプリに渡す
・シェルコマンドを送信…シェルコマンドの実行
独自に設定したツールバーのボタンは、長押しすることで削除や移動することができます。
また、6個以上のボタンを配置した場合は、ツールバーを横にフリックして続きを表示することができます。
別途公開されているプラグインを入れることで、LAN上の共有フォルダにアクセスしたりFTPを使うことができるようになります。
これらをインストールするとトップの項目として追加されます。
2つの画面を使ってファイルのコピーや移動を行う、という操作はパソコンをよく使う人には馴染みやすく使いやすい操作方法ではないでしょうか。そのほか、個人的にはツールバーで「終了」を設定できるのが嬉しいです。
今までのファイラーに満足できなかった方は、ぜひお試しください。