今回の記事ではNTTドコモ(以下、ドコモ)が発表した秋モデル、ドイツ・ベルリンで開催された世界最大のエレクトロニクスショー「IFA 2012」で発表されたソニーのXperiaシリーズ新モデルとサムスン電子のGALAXYシリーズ新モデルを紹介したい。
(1) シャープ製「AQUOS PHONE si SH-01E」と「SH-01E Vivienne Westwood」
SH-01E Vivienne Westwood
ドコモが今秋リリースするスマートフォン新機種のうちの一つがシャープ製「AQUOS PHONE si SH-01E」だ。そしてそれをベースに採用し、ファッションブランド「Vivienne Westwood」とコラボレーションしたモデル「SH-01E Vivienne Westwood」。
SH-01E Vivienne WestwoodはSH-01Eをベースに、特別仕様のデザインときせかえツール、壁紙などのコンテンツを搭載した30,000台限定モデル。基本的なハードウェア仕様は標準モデルと変わらない。
AQUOS PHONE si SH-01Eは、前面がほぼフルディスプレイになる狭額縁設計のスマートフォンで、“Just Fit Size”を標榜している。ボディサイズは幅が約59mmに抑えられ、約4.1インチのディスプレイを採用するものの、大きすぎない範囲に収まっている。また、厚さが約9.9mmと薄い点も魅力だ。
AQUOS PHONE si SH-01E(カラー:ホワイト)
その上でおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水・防塵に対応する。プロセッサはデュアルコア1.5GHzだ。
(2) ファーウェイ製「Ascend HW-01E」
ファーウェイ製「Ascend(アセンド) HW-01E」は、日本市場に初めて投入される「Ascend」シリーズ。デュアルコア1.5GHzプロセッサ、Xi対応、ワンセグ、おサイフケータイ、NOTTVへの対応など、最近の各社のハイスペック端末と並ぶ性能、機能をそつなくそなえるファーウェイらしいオーソドックスなモデルだ。
とはいえ、決して全てがオーソドックスではなく、この機種ならではの特長もある。それは世界最速となる5秒起動だ。何と電源オフの状態からわずか5秒で起動することができる。また、起動時間だけでなく、カメラの起動やシャッターをはじめ、全体的な動作パフォーマンスも速く、高速性能は隅々にまで及んでいる。
メインカメラに有効画素数約1310万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用している点も魅力の一つだ。
(3) LGエレクトロニクス製「Optimus G L-01E」
LGエレクトロニクス製「Optimus G L-01E」は、富士通製「ARROWS X F-10D」に続く、ドコモのラインナップにおけるクアッドコアプロセッサ搭載スマートフォンになる。プロセッサはQualcommのAPQ8064 1.5GHzで、Qualcomm製を採用している点も特徴だ。さらに、内蔵メモリが2GB RAMと大きい点も魅力。
バッテリー容量も2,210mAhと大きく、カメラの有効画素数も約1,325万画素と大きい。動画撮影中に静止画を撮れるライブスナップショット機能はOptimus itから継続採用されているし、カメラ周りの高速性能も向上している。ネットワークはXiに対応し、国内定番機能もそつなくサポートする。ハイスペック全部入りスマートフォンだ。
(4) NECカシオ製タブレット「MEDIAS TAB UL N-08D」
超軽量なタブレットがNECカシオから登場する。ディスプレイサイズは7インチで、本体の重さは約249gだ。さらに厚さも約7.9mmと薄い。薄型軽量で持ち運びがしやすいことが魅力だ。
OSはAndroid 4.0で、プロセッサはQualcomm MSM8960 デュアルコア1.5GHz、メモリは1GB RAM、16GB ROMで、ネットワークはXiに対応する。国内定番機能ではワンセグのみのサポートで、おサイフケータイ、赤外線通信、NOTTVなどには非対応。
特徴的な機能として、「デュアルタブブラウザ」がある。2つのウェブサイトを同時に画面表示できるので、2つのページで内容を比較する際などに便利だ。また、タッチ操作時に微細振動を発生させ、ゲーム中などに臨場感を与える「HDハプティクス技術」も搭載されている。
(5) サムスン電子製タブレット「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」
スマートフォン/タブレットにおいて世界最大となる約7.7インチの高精彩有機ELディスプレイを搭載するタブレット。解像度は1280×800。重さは約345gで、サイズは約197×133×7.9mm。OSはAndroid 4.0で、プロセッサはQualcomm APQ8060 デュアルコア1.5GHz、メモリは1GB RAM、16GB、ネットワークではXiに対応する。
(1) 新スマートフォン「Xperia T」「Xperia V」「Xperia J」
ソニーはIFA 2012で最新スマートフォン「Xperia T」「Xperia V」「Xperia J」を発表した。Xperia TとVは比較的ハイエンド向けで、Xperia Jはエントリークラス向けの製品になる。XperiaTとVはNFCに対応し、どちらもHDディスプレイ、デュアルコアCPUを搭載する。また、発売時はAndroid 4.0搭載だが、将来的にはAndroid 4.1へのアップデートも予定されている。
なお、Xperia Tのディスプレイは約4.55インチで、Xperia Vは約4.3インチだ。また、Xperia VはLTEにも対応している。
Xperia Jはシングルコア1GHzのプロセッサを搭載するスマートフォンで、ディスプレイは約4.0インチ、解像度はHDではなく854×480。いずれのモデルも側面から見た場合、背面側がアーク形状をしている点がデザイン上の特徴だ。
(2) 新タブレット「Xperia Tablet S」
ソニーはXperiaシリーズ初となるタブレット「Xperia Tablet S」を発表した。外観デザインのコンセプトは「Sony Tablet S」のそれを踏襲しているが、全体的に洗練されている。特に大幅に薄型化されたことが大きい。厚さは最薄部で約8.8mm、最大で11.85mmだ。重さはWi-Fiモデルが約598g、3G対応モデルが約625gで、若干の軽量化も図られている。
OSはAndroid 4.0で、プロセッサはNVIDIA Tegra 3だ。内蔵メモリは約1GB RAMで、ストレージ容量は16GB/32GB/64GBだ。発売日は9月7日の予定で、米国での価格は16GBモデルで399ドルとなっている。
(1) GALAXY Note II
GALAXY Note IIは初代GALAXY Noteから様々な面で進化を遂げている。OSがAndroid 4.1になり、ディスプレイが約5.5インチとやや大型化された。さらにバッテリー容量も3,100mAhに増量された。にもかかわらずボディのサイズはそう違わない。約151.1×
80.5×9.4mm、重さは約180gだ。
プロセッサもクアッドコア1.5GHzになっている。「Sペン」もサイズが変わり、より持ちやすくなったようだ。さらに筆圧感知レベルも大幅に上がり、より細かく感知可能になった。また、Sペンではホバー状態の感知も可能になった。それを活かしたプレビュー機能も搭載され、ギャラリーなどの使い勝手が向上している。
(2) Android搭載カメラ「GALAXY Camera」
GALAXYシリーズでAndroidを搭載したデジタルカメラが登場する。GALAXY CameraはAndroid 4.1を搭載したデジタルカメラで、約4.8インチの大型ディスプレイを搭載する。操作はこの画面のタッチパネルを使って行う。アプリはGoogle Playストアから追加していくことも可能で、ネットワーク対応もWi-Fiのほか、3G/4Gへ対応する。
カメラ機能面では約1630万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、光学21倍までのズームも可能。動画はフルHDの撮影に対応する。本体サイズは約128.7×70.8×191.1mmで、重さは約305g。10月以降に発売になる予定だ。
この週はドコモの秋モデル発表だけでも大きな話題ですが、ドイツからも新発表があり、新商品の話題に尽きない一週間でしたね。特にXperia Tablet Sなどは日本市場への投入も期待されるだけに気になる製品ですね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!