【オクトバインタビュー】世界1,000万DLのきせかえアプリ『CocoPPa』プロデューサーに開発秘話を直撃!(後編)

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全世界累計で1000万ダウンロードを達成した、きせかえコミュニティアプリ『CocoPPa(ココッパ)』。
先週に引き続き、ユナイテッド株式会社の女性プロデューサー「梶原彩菜」さんに、開発秘話やヒットの秘訣を直撃した、インタビュー企画の後編をお送りします。
日本のアプリが海外でヒットすること自体が稀な中で、『CocoPPa』はいかにして世界的なヒットを飛ばしたのか、その秘密に迫ってみたいと思います!

前編の記事はこちら!

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(左)CocoPPa事業部 チーフプロデューサー 梶原彩菜さん

(右)経営管理本部 広報グループ マネージャー 山本彰治さん

(文中敬称略)

ヒットについて

CocoPPa-dl

――DL数の推移を見ると、1月~2月にかけての伸びがすごいですね。何かプロモーションを行ったんですか?

梶原:実は、特にこちらから何か仕掛けた、というわけではないんです(笑)
まず1月にとある中国のレビューサイトで掲載されて、台湾・香港・マレーシアなどアジアでのDL数が伸びたというのが、1つのきっかけだと思います。

山本:その後なぜかフィンランドなどの北欧に人気が飛び火して、そのままヨーロッパを席巻し、2月下旬にアメリカ上陸…という流れですね。
海外プロモーションには一切お金をかけておらず、100%クチコミだけでここまでヒットしたことは、本当に誇れることだと思っています。

梶原:ちなみに私が興奮しながら「マレーシアでCocoPPaがすごいことになっています!」なんて社内周知しても、当時は「ふーん」って感じで、いまいちリアクションが薄かったんですよ(笑)
最近では「CocoPPa、ブイブイ言わしてるね~」なんて言われるようになったり、社内での扱いもずいぶん変わりました。

図3

――「口コミ」とは、具体的にどんな感じで広がっていったんでしょう?

梶原:『CocoPPa』そのものというより、まずは可愛くカスタマイズした画面が紹介されて、「何のアプリ使ってるの?」という感じで広まったようです。
SNS、ブログ、YouTubeなどはもちろん、『Pintarest』や『Instagram』では「#CocoPPa」というハッシュタグでの投稿が盛んで、こうした画像系SNSとの相性の良さもヒットの要因だと思います。
海外で先にヒットしたのは、日本より海外の女子中高生の方が、こうした情報発信が活発なことに関係しているのかもしれませんね。

――海外でのこれだけのヒットは、最初から想定されていたんですか?

梶原:さすがにここまでは想定してなかったですね(笑)
もちろん、海外でもある程度は通用するだろう、という目論見はあったので、最初から日英中韓、4ヶ国語の言語対応はしていました。
でもそもそも「画面をかわいくしたい」という需要自体、特定年代の女性に限られてしまいますし、全世界で共通の需要があるかどうかもわからなかったので…。

開発・運営について

――5月には、待望のAndroid版が出ましたね。

梶原:Androidはもともとカスタマイズ性が高く、きせかえ系アプリも既にいくつかあったんですよね。
iOSではきせかえ系の競合がほとんどなかったこと、そして人員リソースの関係もあり、まずはiOSからリリースとなったんですが、「Android版は無いんですか?」という声は早くからいただいてました。
あとは年明けからiOS版が急に盛り上がってきて、「この勢いに乗らないと!」ということで開発者を急遽増員し、5月のリリースにこぎつけました。

jp.united.app.cocoppa

――現在『CocoPPa』は何名で開発・運営されているんですか?

梶原:現在ではサーバエンジニア2名、Android、iOSの開発者が2名ずつ、後はサービス・プランニングで私含む3名の、計9名が専任でやっています。あとはデザイナー2名、画像審査3名にヘルプしてもらっている状況です。
最初は私含め3~4名程度でやっていたんですが、年明けくらいからサーバ負荷や投稿画像が急増したので、今の体制が整うまで本当に大変でした…。

――画像審査は手動なんですね。

梶原:特に海外のユーザーが増えてから、写真やキャラクター物、投稿作品のコピーなどが投稿されることも増えたのですが、『CocoPPa』はあくまでイラスト投稿コミュニティなので、そういった画像は審査で弾いています。
現状、アイコンだと非公開アイコンも含めて1日に1万個以上投稿されています。その中から審査を通過して公開になっているのは2、3割くらいですね。

――ここで突然ですが、お二人のホーム画面を見せてもらってもいいですか?

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ユーザーについて

――素材を投稿しているのはどんな人達なんでしょうか?

梶原:最近ではイラストレーターの投稿も増えてきましたが、やっぱりメインはきせかえユーザーと同じ、一般の若い女性ですね。
一般的な画像投稿サイトって、書き込みがすごい作品ばかりで普通の人が気軽に投稿しづらいですよね。
その点アイコンなら画像も小さいですし、投稿までのハードルが低いんですよね。

山本:普通の中学生や主婦の方でも、数十万人のフォロワーがいたりします。
Twitterで数十万フォロワーなんて、よほどの有名人じゃないと難しいですけど、『CocoPPa』なら、普通の中学生や主婦でもこれだけのファンを獲得できるんです。

梶原:クリエイターの卵の人たちが「私、『CocoPPa』で○万フォロワーです!」って、1つのステータスとして言えるようにできたらいいな、って思います。

2013-07-01 20.12.27

今後について

――一部メディアでは「第二のLINE」なんて呼び声もありますが、今後のプラットフォーム化や課金化などの予定は?

山本:『LINE』さんって老若男女誰でも便利に使えますが、『CocoPPa』の場合は最初からターゲットを絞っているところがあるので、「スマートフォンきせかえサービス」という軸はぶらさないようにしたいと考えています。
課金に関して言えば、例えば有料のアイコンや壁紙をただ用意しても、果たして受け入れられるのか?というところもあるので、今はCocoPPaの世界観の中でできる方法を模索中です。当面はより良いサービスを提供して、ユーザーの拡大に努めるという感じですね。

梶原:『CocoPPa』ブランドで色々やるというよりは、まずは「女の子がスマホを買ったら最初に入れる、きせかえ界での定番アプリ」を目指したいと思っています。

――最後にユーザーの皆さんに一言お願いします。

梶原:『CocoPPa』を通じて可愛い作品にたくさん出会って、皆さんも自分だけの可愛いホーム画面を作ってみて下さい!

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――ありがとうございました!

前編の記事はこちら!






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執筆者
Nobuyuki Hamasaki
オクトバのライターです。