昔、ガラケーの物理ボタンを鬼のようなスピードでタイピングするギャルとかいましたよね。
時代が変わってタッチパネルになったからといって、そういった人々が絶滅してしまうなんてことはありません。
むしろ、発想次第ではケータイの配列やPC用キーボードにも勝る速度を出すことも決して不可能ではないと思います。
そこで今回は、多機能なだけでなく様々なギミックによって入力を強力にサポートしてくれるIMEをまとめてみました。
日本語入力に対応していないものも含まれますので、その点にはご留意ください。
なお今回はIMEとあってSSでの紹介が難しいため、GooglePlayに貼られたPVを掲載する形で紹介していきます。
まず最初は定番のIMEをまとめました。
ひと口に日本語入力といっても、辞書や変換精度、また入力方式によっても様々なタイプのIMEが公開されています。
Simeji(日本語入力キーボード) 無料 |
無料で使える日本語入力の定番といえばこちら。少し前にVICALOIDとコラボしたスキンも提供され、更にプラグイン(拡張機能)である「マッシュルーム」との連携も有名ですよね。
ところで「Simeji」ってなんでSimejiって言うかご存知ですか?
これ実は「Social IME Ji(字)」を略したものが由来なんだそうです。へー知らなかった(゜ω゜;)
Simeji : クラウド変換の語彙増加・誤入力訂正など大幅進化!オードリーのスキンも登場!? 無料Androidアプリ
[dl_button4]
Google 日本語入力 無料 |
Simejiに比べると後発になりますが、こちらも無料で使える日本語入力として非常に有名なIMEです。
検索エンジンとしてスタートしながらIT界のトップにまでのしあがってきたGoogleが作っているだけに”変換”や”予測”といった「情報の整理」に非常に長けており、豊富な語彙を活かした高い変換精度(特に「きょう」を変換して今日の日付、「いま」を変換して現在時刻を出力できる点)など、ユニークながらも便利な機能が搭載された強力なIMEです。
Google 日本語入力 : マッシュルームにも対応!ついに正式版になった定番日本語入力アプリ!無料Androidアプリ
[dl_button5]
ATOK (日本語入力システム) 1500円(15日間のトライアル版あり) |
今ではほとんど聞かなくなった「ワープロ」の全盛期、一太郎のかな漢字変換部分として登場して以来の長い実績を持った『ATOK』は、変換精度が高く堅実なIMEのひとつです。
1500円とAndroidアプリとしてはかなり高額の部類に入りますが、それでも根強い人気を保ち、執筆時点でのダウンロード数は10万〜50万にも上ります。Android版を購入してユーザー登録をするとPC版などで優待を受けられる等の特典もついてきます。
直近(9月9日)のアップデートで新たに「フローティングキーボード」を搭載、キーボードを画面の好きな位置に表示できるようになり、大画面端末やタブレットで使う際の利便性を格段に向上させました。
また、Simejiなどを含む多数の日本語対応キーボードがフリック入力を搭載する中、(同種の機能も持っていますが)日本語の小文字入力をフリックで実現できる「フラワータッチ」も実装されており、人気を集めています。
[dl_button6]
続いては入力方法自体が一風変わったものをご紹介します。
残念なことに日本語を入力できるものがあまりありませんが、まだ登場して間もなかったり開発中(α/β版)であったりもする場合があるので、今後に期待しましょう。
SwiftKey Keyboard Free 299円(1ヶ月間のトライアル版あり) |
このキーボードはキーの上で指を”ひと筆書き”のようになぞることで文字入力が可能なものです。
多彩なテーマにも対応し、なぞった軌跡が表示されているのでわかりやすいかと思います。
オートコレクト(入力文字の自動訂正)機能が搭載されており、目的の単語をIMEが判断してくれるため素早い動作で正確な入力ができます。
期間終了後も使いたい場合は299円、更にタブレット用は別アプリとなっており、こちらもトライアル版とフル版(299円)があります。
SwiftKey Keyboard Beta : ユーザーに合わせた賢い単語予測機能を搭載したキーボード!Androidアプリ871
[dl_button1]
Swype Keyboard Trial 99円(1ヶ月間のトライアル版あり) |
このIMEは日本語入力を含む他種類の言語をサポートしています。デベロッパのウェブサイトで詳しい情報を確認できます。
入力方式としては、前述の『SwiftKey』と同じくひと筆書きでの入力、更にタップによる通常の入力や手書き入力、音声入力も可能となっています。
特に便利なのがジェスチャーで、コピペなどをキーボード上から行うこともできます。
トライアル期間終了後も継続したい場合は99円です。
Swype Keyboard Trial : 極めれば入力速度はギネス級!?キーボードをなぞって文字入力!Androidアプリ
[dl_button2]
Minuum Keyboard 378円(β版) |
このIMEは執筆時点ではβ版です。しかし有料となっており、フル版リリース時には自動的にアップグレードされることがアプリ説明文で明言されています。
このIMEはかなり斬新なUIを持ちます。QWERTY配列で必要な26個のキーを全て横一行で表示するため、縦幅がほとんどなく、キーボードが出現していても広範囲の情報を閲覧できます。
ただ並べただけでは不便になるだけですが、”Sloppy Typing is OK!(訳:ずさんなタイピングでもOK!)”と謳われており、かなり賢い内部エンジンを搭載しているため高速なタイピングもしっかりとサポートしてくれます。
また、このキーボードはジェスチャーにも対応しており、キー部分を右にスワイプすると「確定+後ろに半角スペースを挿入」、左にスワイプすると「直近の単語を1つデリート」といった操作も行えます。
[dl_button3]
Fleksy Beta – Happy Typing 無料(β版) |
※このIMEは入手までにいくつかのステップが必要です。
プロジェクトのGoogle+コミュニティでFleksyをフォローし、「Get Fleksy Beta (works only after you Join)」と書かれたリンクからFleksyのテスターになることに同意するとGooglePlayのリンクを教えてくれる仕組みになっています。
『Fleksy』は、タイプした文字を音声で読み上げてくれる革新的なIMEです。また入力補正も優秀なため、キーボードを一切見なくても打てることがコンセプトとなっています。
前述の『Minuum』と同様左右スワイプでのジェスチャーにも対応しており、更に上下スワイプで予測変換候補の切替も行えます。
『Minuum』と異なる点としては、『Fleksy』は既存のQWERTY配列のUIを持つため新しいデザインに慣れる必要がなく、馴染みやすいことが挙げられます。そのかわり記号入力時には一旦記号モードに切り替える必要があるため『Minuum』よりもワンステップ遅れることがあります。
mazec2(手書きによる簡単入力) 980円(10日間のトライアル版あり) |
タッチパネルを活かしたIMEといえばmazecですよね。
mazecは「手書き」による入力が可能なIMEです。元々は手書きノートアプリとIMEを合わせた『7notes with mazec (手書き日本語入力)』を展開していましたが、IME部分を独立させた『mazec2』もリリースされました。
『mazec2』には無料で10日間使える体験版もあるので、購入前に試してみたい場合はこちらをどうぞ。
mazec2 手書き変換β版 : 直感的にスラスラ書けて楽しい!これが最強の手書き入力IMEだ!無料Androidアプリ
[dl_button7]
GO 入力 無料 |
こちらは機能の豊富さにおいて定評のある『GOランチャー』の開発チームが提供するIMEです。
それだけに『GO入力』も非常に豊富な特徴を持ち、特に数十カ国もの多様な言語に対応し、更に「QWERTZ配列」や「AZERTY配列」といった国や地域ごとの利用者を想定したキー配列も可能な点など、あらゆるユーザーをサポートできる多様性を持ったIMEです。
日本語にもバッチリ対応しており、テンキーを縦画面でも表示できるなど、機能性と共にアグレッシブさも併せ持った面白いキーボードでもあります。
バイリンガルな人には必携かもしれませんね。
[dl_button8]
今回の特集は以上です。
ガラケーの時と違って「キーを押す」だけでなく「フリック(スライド)」が使えるので、1つのキーに複数の機能を持たせることが可能となったAndroidのIMEは文字と記号・数字などを同時に入力できるものも多く、顔文字もビルトインされていたりマッシュルームから一発で呼び出すことができます。
QWERTYキーが好きだけど縦画面では詰まりすぎてて打ちにくい…そんな時は一度原点に立ち返ってフリック入力を覚えてみるのもまた一興かもしれませんよ。