最近の端末はディスプレイが大きいですよね。こういった端末を使うときには、文字入力も片手でのフリック操作よりも、スタイラスペンを使っての手書きのほうがやりやすいかもしれません。
今回ご紹介する『MyScript Stylus (Beta)』は、ただ文字認識して変換するだけでなく、直感的なジェスチャーで操作することもできる賢い手書き入力アプリです。
アプリをインストールすると、文字入力として使えるようにするためのガイドが出ますので、それに従って設定します。
本アプリは基本的に英語が主となっていますが、日本語をはじめとする言語パックを別途ダウンロードして使うことができます。海外製だからといって、日本語変換がメチャメチャということはないので、安心してください。
アプリの使い方は、設定画面からいつでも見ることができます。最初にひと通り見ておきましょう。
さっそくメモアプリなどを使って、入力を試してみましょう。
入力エリアの点線をベースラインとして、それに沿って画面上に文字を書いていきましょう。
認識された文字は、ほぼリアルタイムで手書きから変換されて表示されます。この時、入力エリアの上に変換候補が出てくるので、意図したものと違う結果になった時はここから正解を選びます。
本アプリの特徴として、ジェスチャーで文章の修正操作ができます。
スペースで区切られてしまった言葉を繋いだり、間違えた部分をクシャクシャっと線を引く事で消去したりといったことが可能です。
このあたりは、同じデベロッパが公開している手書き計算アプリ『MyScript Calculator』と似ているので、そちらを使ったことがある方は慣れやすいと思います。
さて、同じく手書き入力できる日本語対応のアプリで定評のある『mazec2』と精度や使い心地を比べてみました。
まずはかんたんにアルファベットで「Android」と入力してみます。これはどちらも問題ないですね。ただmazec2のほうは癖が強すぎる「r」を「v」と認識してしまうことも。本アプリのように、周りの文字との組み合わせで「Android」と推測変換してくれればいいのですが。
続いて、日本語で少し長い文章を入力してみました。認識・変換についてはどちらも十分実用に耐えます。
MyScript Stylusは入力が止まると変換し、次の文字が書けるようにスクロールします。
mazec2は右の色のついたエリアに書き込まれるとスクロールします。
ここは好みが分かれそうです。
最後に顔文字を試してみました。
が、これはどちらも変換に難ありですね。ただmazec2は1文字ずつ変換候補が出て、修正することで学習されるので、使い込めばできるようになっていくと思います。
MyScript Stylusはどうしても「Σ」を認識してくれなかったり(変換候補にも現れず)このあたりは厳しいようです。
日本語変換としての能力はそこまで高くないようですが、それでも十分実用レベルだと思います。
文字入力系のアプリはそれぞれ微妙に操作法に違いがありますから、ぜひ自分にぴったり合うものを探してみてください。特にスマホを両手持ちしている方は、こういった手書き入力のほうが早いかもしれませんよ。