職場だけに留まらず自宅でも大活躍のパソコン、ライトにブラウザでネット閲覧とスマホの充電用として、更にちょこっとゲーム、ブログ、SNSもやって、更にはDVD鑑賞や持ち帰った仕事、趣味や創作活動まで、なかなかヘヴィに使いこなしている方も多いかと思います。
『Power-Grid』はそうしたパソコンで行う作業の補助を行ってくれるアプリ。スマホの画面からパソコンの様々な情報を確認することができます。
本アプリはパソコン用クライアントも必要です。更に無線LAN環境も必要ですのでご利用環境はよく確認してください。
パソコン用クライアントは公式サイトからダウンロードしましょう。
※なお現在のところWindowsのみ対応しているようです。モバイル機器はAndroid/iOSに対応しているため、iPhoneからWindowsにアクセスすることは可能です。
ダウンロードしたらインストールします。英語とドイツ語にしか対応していませんが難しい項目はないのでそのまま進めて大丈夫です。
インストールが完了したら起動します。
初回はアカウント登録を行いますので「CREATE NEW ACCOUNT」よりアカウントを作成します。
この時登録したメールアドレス宛に認証コードが送付されますので、確認して入力、ログインしてください。
認証が完了したらスマホアプリを起動します。
このような画面になるかと思います。
端末のWi-FiをONにして、「SCAN」ボタンをタップして機器を検出します。
PCと端末が同じLANに繋がっている(=PCに繋いでいるLANケーブル、または無線LAN APと端末が接続している無線LAN APが同じ)ならPC名とIPアドレスが表示されると思うので、タップしてアクセスします。
パソコンのほうの『Power-Grid』を見てください。
上部の「SETTINGS」タブを開き、右下の「ADD NEW DEVICE」をクリックします。
スマホからアクセスした際にパソコン側にこう表示されるので、デバイス名が合っていれば「YES」をクリックしましょう。これでアクセス完了です。
こちらが本アプリのUIです。
パソコン側のクライアント画面もそうですが、青いライトがとてもクールでカッコイイですね!
「SYSTEM STATUS」画面ではCPUの状態、RAMの状態、ネットワークの状態、ストレージの状態が確認できます。更にこの下にストップウォッチとタイマーもあります。
「SOUND CONTROL」画面では端末からPCのメディアプレイヤーを呼び出してコントロールすると共に各種ボリューム(マイク含む)調節機能が搭載されています。マスターボリューム、システムサウンド、起動中のブラウザ(Chromeを検出できました)のボリューム(ブラウザでYouTubeなどを閲覧している際の音量)、更に起動中のメディアプレイヤー(GOM Playerを検出できました)のボリュームと、個別に指定できます。
先ほど端末と連携する際に使った「SETTINGS」タブから「Default Media Player」を選ぶことで、端末でコントロールするプレイヤーを切り替えることができます。
こちらの環境だと「Windows Media Player」「iTunes」「Winamp」を検出できました。
普段使うものを選ぶと良いと思います。
マクロまで組めます。最強じゃないか…。
『Power-Grid』には「CUSTOM GRID」という機能があります。これは、PCを操作するボタンを好きに作れるものです。特定のソフトを起動しても良いですし、キーボードの任意のキーを押させても良いです。
「CREATE」タブを開くとボタンを作る画面になります。
左側に並んだツリーから追加したい機能を選択します。今回は「Windowsキー+R」のショートカットを開くボタンを作ってみます。
手順は次の通り。簡単な組み合わせなのでマクロを使わなくても作れます。
「BUTTON PRESETS」の左側にある「+」を押して展開し、2番目の「Function Buttons」も展開します。1番目に「Shortcut Button」があるので選択します。
中央カラム「CONTROL EDITOR」を見てください。ここからボタンの外観と機能を指定します。
一番上の「Assign」をクリックします。
このようなウィンドウが開きます。
「Win」にチェックを入れ、キーボードの「R」キーを押すとそのキーが認識されます。これで「Win+R」のショートカットが作れました。
あとはボタンの名前、サイズ、見た目(アイコン画像もビルトインされたものがあります)、クリックした際にパソコン側から音を出すかといったことを指定して、プレビュー画面の下の「Add to GRID」をクリックします。
すると右側のカラムにボタンが追加されるので、ドラッグ&ドロップで好きな位置に配置します。
最後に、ウィンドウの一番右下にある「APPLY」をクリックすれば完了、ここで配置したものが端末の「CUSTOM GRID」タブに表示されます。
ボタンが作れたら一度タップしてテストしてみましょう。「Win+R」は「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開くボタンです。うまく開ければ成功です。
「BUTTON PRISETS」>「Open Buttons」>「Open Application」からPCのアプリケーションを呼び出すこともできますし、ウェブサイトやドキュメント、フォルダを開くこともできます。
「FUNCTION」からはコントロールパネルなど各種Windowsの設定を開くことができます。「Windows 7 Controls(今回連携したPCがWin7のため)」から「Windows Start Menu」を呼び出すこともできました。
「SYSTEM」や「TIME」から、他のタブに表示されていたCPU infoや時計なども追加することができます。同時に確認したい際は設置しておくと良いでしょう。
公式サイトのストアから作成済みのカスタムグリッドを入手できます。
本アプリはPCゲーマー向けに開発されたもののようで、ゲームコントロールの補助ツールとなるものが多いようです。
日本でもおなじみのPCゲーム「Minecraft」用のプリセットがありました。試しにこれを追加してみます。
ダウンロードしたファイル(.rpgpファイル)は次の場所に置きます。
「マイドキュメント」の中の「ROCCAT」の中の「Power-Grid」の中の「Exchange」の中
追加したら、Power-Gridの「CREATE」タブを開いて左下の「IMPORT PACKAGE」からプリセットファイルをインポートします。
あとは右下の「APPLY」ボタンを押せばスマホ側に追加されます。
スクリーンショットの撮影ボタンなどがあるようですね。
ストアで公開されているプリセットはアイコンも統一されていて見た目も良いため、自分の遊んでいるゲーム用のものがあれば試してみてください。
「SETTINGS」タブ左側のメニューから、「E-Mail」「Facebook」「RSS」「Skype」「Teamspeak」「Twitter」をアクティベートして閲覧することができます。
PCでフルスクリーンで作業中にメールやSkypeなどが使いたくなった際に役立つかもしれません。
他にもまだまだ便利な機能がてんこ盛りで、僕のシングルコアな中古ブレインでは全部把握するのに軽く半年はかかりそうです(汗
個人的なイメージの話ですが「ゲーマー向け」を謳う製品はとにかく機能が豊富で精密、かゆいところに手が届く設計となったものが多いです(ゲーミングマウスとかで検索してみてください、合体ロボみたいなイカした外観で8ボタンとかの製品が出てくるはずです)ので、機能性を求める方にうってつけかと思います。
ゲーム用途以外にもマクロを活用すればあらゆる操作をボタン1つのタップで実現できるので、普段PCを使う中で煩わしいと感じている操作を登録してシームレスに使用することもできます。
追求すればするほど快適になること請け合いです。