Googleは現地時間25日、Google I/O 2014の基調講演にて次のAndroid OSとなる「Android L」を発表しました。
発表されたのは開発者向けプレビュー版であり、正式には今秋リリース予定となっています。
Android Lではその見た目が大きく変わります。新しいデザインは「マテリアルデザイン」と呼ばれ、スマートフォンやタブレット、PCで同じような見た目を持つとしています。
基本的にはフラットなデザインですが、アニメーションや影をつけることで操作をわかりやすくしています。
マテリアルデザインの動きについては、動画が公開されているので、これを見るとわかりやすいです。
通知の表示はカード形式になり、ロック画面に表示することもできます。
これまではランタイムに「Dalvik」を使っていましたが、Android Lでは「ART」を使います。これはAndroid 4.4でもすでに追加されており、選択して使うことができました。
Android Lではこれを本格的に使うことになります。
ランタイムを変更したことでパフォーマンスの向上が望めます。
また、64bbitのCPUがサポートされます。
「Android Extension Pack」でグラフィック機能が強化されます。これによりPCゲーム並みのAPIが提供されます。
「Project Volta」ではバッテリーを長持ちさせるためのAPIやツールが提供されます。
Battery Historianで何がバッテリーを消費しているのか突き止め、JobScheduler APIで消費電力を抑えます。
Android Lはそのバージョン番号が4.5なのか5.0なのか、そしてコードネームもLで決定なのか従来通りLを頭文字とするお菓子の名前になるのか、そういったことは伏せられていました。
今回のGoogle I/Oで発表はされたものの、実際に正式リリースされるのは今秋を予定しています。
それに先駆け、開発者向けのDeveloper Preview版が公開される予定で、米国時間26日朝にもリリースされるとの話です。