【Androidニュースのまとめ】 2014年6月21日 ~ 2014年6月27日

米Googleは現地時間25日、開発者向けイベント「Google I/O 2014」を開催し、基調講演の中で様々な発表を行った。次期バージョンのAndroid「L」の開発者プレビュー、そして、ウェアラブル端末「G Watch」「moto 360」「Gear Live」の発売について、テレビ向けプラットフォーム「Android TV」などだ。

Google I/O 2014

Material Designでデザインを統一
Google I/Oで行われた基調講演では、Androidの次期バージョン「L」の開発者向けプレビューが発表された。新しく提供されるデザイン「Material Design」が大きな特徴で、Androidがスマートフォン、タブレットのほか、テレビや自動車など様々な機器への展開をし始めた今、デザイン・UIを統一しようという試みだ。

Android TVを発表
また、同社は「Google TV」とは異なる新しいテレビ向けプラットフォーム「Android TV」を発表した。Android TVはテレビ向けのAndroidプラットフォームで、アプリ、ゲーム、様々な動画コンテンツなどを楽しむことができ、リモコンやスマートフォンからの操作のほか、ゲームパッドにも対応する。

Google Castを利用し、スマートフォンの映像をテレビに出力するようなこともできる。スマートTVへの採用のほか、セットトップボックスやゲーム機なども登場する見込み。


左からGear Live、G Watch、moto 360

Android Wear
ウェアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」については大きな進展があり、スマートウォッチ3製品がついに発売になる。LGエレクトロニクスの「G Wacth」、サムスン電子の「Gear Live」は既に日本向けGoogle Playでも製品ページが登場し、G Watchは販売開始となった。また、Motorola製の「moto 360」もメーカーによる製品ページが公開されている。

「Google Now」を搭載し、様々な情報を教えてくれるほか、「OK Google」という音声コマンドから様々な音声操作が可能なAndroid Wear。スマートウォッチの本命プラットフォームとなりそうなだけに注目だ。

G Watchの製品ページ
Gear Liveの製品ページ

Cardboard
Googleは、段ボールや厚紙で作ることのできるバーチャルリアリティ・ヘッドセット「Cardboard」を発表し、参加者にキットを配布するとともに、自作データを公式サイトで公開した。


Cardboardを組み立てたところ


Cardboardの材料

手軽にVR体験をすることができるので、関心のある方は公式サイトでデータをダウンロードし、自作してみよう。

Cardboard公式サイト

新製品


PLAYBULBの利用イメージ

Bluetoothスピーカー内蔵LED「PLAYBULB」
モバイルバッテリーなどで知られるMiPowから変わった製品が登場した。Bluetoothスピーカーを内蔵するLED電球「PLAYBLUB」だ。普通の電球と同じように、電球のソケット(E26型)に取り付けて利用するもので、Bluetoothスピーカーを内蔵しているので、スマートフォンやタブレットをBluetooth接続し、音楽を聴くこともできる。

ライトのリモートコントロールもスマートフォンから行うことが可能だ。タイマー機能を使って点灯や消灯させることもできる。


通信サービス

au新料金プラン「カケラとデジラ」
auもNTTドコモ(以下、ドコモ)、ソフトバンクモバイルに続き、新料金プランを発表した。「カケラとデジラ」で、電話掛け放題の「電話カケ放題プラン」とデータ通信量パックの「データ定額」から構成される。基本的には3社同じで、細かい部分が異なるだけだ。

「電話カケ放題プラン」は4G LTE対応スマートフォンでは月額2,700円、ケータイでは2,200円で、国内通話が回数、時間の制限なく掛け放題となる。

データ定額は2GB、3GB、5GB、8GB、10GB、13GBのプランが用意され、2GBで3,500円だ。ケータイの場合は容量別ではなく、月額3,500円となる。スマートフォンで、データ定額の容量を使い切った場合は月末まで速度が128kbpsに制限されるが、追加容量を0.5GB単位で購入できるので、それを購入すれば速度制限なくデータ通信を利用できる。0.5GBで550円、1GBで1,000円だ。

auのプランの特徴は「データギフト」。これは家族間で0.5GB単位でデータ容量を贈り合えるサービスだ。

また、長期契約している方には3ヶ月に一度、データ容量のプレゼントがある。割引ではなくデータ容量のプレゼントというのがauが他社プランと変えてきた部分の一つでもある。

ドコモ、VoLTEを提供開始
ドコモは24日よりLTEネットワークを利用した音声通話サービス「VoLTE」の提供を開始した。従来の音声通話サービスは回線交換でFOMA回線を使ったものなので、Xiエリア内であってもFOMAに落ち、通話中のデータ通信もFOMAだったが、VoLTEでは音声通話もデータ通信もXiのまま行う。

これにより、通話中のデータ通信をより高速で行えるほか、高音質化、ビデオコールの提供などが可能となった。また、着信応答の時間も短縮される。

VoLTEは現在「GALAXY S5」と「Xperia Z2」「AQUOS ZETA SH-04F」で利用可能。これらの機種にはVoLTE対応アップデートが提供されているので、ユーザーの方はそれを導入すればVoLTEを利用できるようになる。

今後は7月下旬に「ARROWS NX F-05F」「AQUOS PAD SH-06F」、9月下旬に「Xperia Z2 Tablet」向けにVoLTE対応アップデートが提供される予定。

あとがき

Android Wearのスマートウォッチがついに発売になりました。G WatchとGear Liveはいかにもというデザインですが、moto 360は丸型ディスプレイを採用し、少し見た目が異なります。個人的にはmoto 360が最もオシャレに感じますが、おそらく今後各社から様々なデザインのスマートウォッチが登場するはずです。楽しみな製品ジャンルになっていきそうです。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!