ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーの代表格!?Astell&Kern「AK100II」を買ってきた!

株式会社アユートより販売されているiriverのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー『Astell&Kernシリーズ』。その第二世代の1つである「AK100II」を購入しました(もちろん自腹で)ので、ご紹介します!音質はもちろんの事、OSにAndroidを採用し、飛躍的に操作性も向上。数あるハイレゾ対応プレーヤーの中でも、人気・実力共に代表格といえる製品の1つです!

「X5」、とても良いけど…

以前ご紹介した「FiiO X5」を愛用していた私ですが、単体での音に物足りずポータブルアンプを接続して使用しておりました。その姿がこちら。

…爆弾みたいですね。迂闊に空港なんかで操作していると捕まりそうです。
こんな物を人目のつく所で操作するのは憚られるので、一度バックに入れたら目的地に着くまで取り出す事はなく、選曲やボリューム調整すら行えない状態でした。用途や気分に合わせてアンプを付け替えるのも面倒です。(もちろんX5は悪くありません)

第二世代AKシリーズ登場!

そんな時に現れたのがAK120II及びAK100IIです!


左:AK120II 右:AK100II

“あの”AK240と同じく「第二世代」のAKシリーズ。AK120IIは一足早く6月13日に発売。追って7月30日にAK100IIの発売となりました。


しかし、AK240よろしく結構なお値段です。また、音質的な不安もあり(第一世代のAK100があまり好きではなかったので)、なかなか手が出ませんでしたが思い切って購入してしまいました!恐らく半年後には別のプレーヤーになっていると思います。怖いですね。“沼”とはよく言ったものです。

と、いう事でまずは本体をじっくり見ていきましょう。

美しく、所有欲を満たす1台

外箱はロゴマークが光り輝く高級感のある造りです。流石は10万近いプレーヤー。

蓋を開けると早速、本体が姿を現します。堅いスポンジのような緩衝材にすっぽりと収まっています。


本体下には更に箱があり、簡単な説明書・保護フィルム×2・マイクロUSBケーブルなどの付属品が同梱されています。

3.31型のAMOLED有機ELディスプレイを搭載し、解像度は480×800。最近のスマートフォンに比べるとかなりの低解像度ですが、使用上特に問題はありません。

本体はアルミ製の堅牢な造りで、ヘアライン加工が美しく仕上がっています。「スモーキーブルー」と呼ばれる少し青みがかった灰色が特徴的な、所有欲を満たしてくれるデザインです。

本体左側には、上から前曲・再生/停止・次曲の順で物理ボタンがあり、画面を見ずとも基本的な操作が可能。

右側上部にはボリュームノブが付いています。



本体上部には2.5mmバランス出力端子と、3.5mm光デジタル出力兼用のアンバランス出力端子、下部には充電/データ転送用のマイクロUSB端子があります。
左側下部には最大128GBのmicroSDXCまで対応するカードスロットを1基搭載。本体ストレージの64GBと合わせて最大192GBまで拡張可能です。

背面には強化ガラスが使用されており、ちょうどXperia Zのような質感です。

Nexus5と比べたサイズ感はこれくらいで、難なく片手操作が可能です。

厚さは倍近いぐらいでしょうか。Nexus5と比べると分厚く見えますが、手にフィットする持ちやすいサイズです。

このサイズ感、どこかで似たような物があった気が…と、思って色々比較してみると…ありました。

iPhone4/4Sとほぼ同じサイズなんですね!

厚さはこちらも倍程度。調べてみるとiPhone4/4Sのサイズが115.2×58.6×9.3mm(縦×横×奥)に対し、AK100IIは111×55×14.9mmでした。非常に操作しやすいサイズです。


付属品にイタリアンPUレザーケースが同梱されており、本体をキズなどから守ってくれるだけでなく、裸とはまた違った高級感があります。

それでは外観はこれぐらいにして、ソフト面も見ていきましょう。

Androidベースの使いやすいUI

まず、「AK100II」のOSはAndroidをベース(バージョン不明、4.2~4.3あたり?)にしたものです。とはいっても、ミュージックプレーヤーとして特化したカスタマイズが施されており、ほとんど原型は留めていません。
個人的には第一世代のAK100やAK120などに比べ、使い勝手はかなり向上していると思います。

こちらがホーム画面。Androidスマートフォンとは大きく異なります。

ショートカットの配置は長押し→ドラッグで自由に変更可能です。スマートフォンっぽいですね。

画面上部のステータスバーには、時間・バッテリー残量・再生モードなどが表示され、一目で端末の状態を把握できます。

画面上部から下に向かってスワイプすると、ステータスバーを引き下ろす事ができ、各種設定の変更などが行えます。この辺りはAndroidそのものです!

また、Androidを採用したことでIMEが搭載され、楽曲の検索やタグ編集などが行えるようになりました。これが地味に嬉しい機能で、大量の楽曲の中からお目当てのものをサッと見つけられます。

楽曲は「フォルダ」「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「プレイリスト」などから選べ、「アルバム」はリスト表示・グリッド表示に対応していて一覧性も高いく、素早くアクセス可能です。

私はプレイリストをあまり使わないのでアレですが、多用する方には便利なのがこちら。
楽曲またはフォルダを長押し&ドラッグで簡単にプレイリストに登録ができます。直感的にあらゆる操作ができるのも、Androidの恩恵でしょう。

こちらが再生画面。アルバムアートが大きく表示され、見た目もスタイリッシュでカッコいいですね。

ボリュームは152ステップで調整可能で、本体右上のノブを回して操作する事もできますが、この画面が表示されている間は画面を上下にスワイプする事でも音量を変更できます。大きく音量を変える時は、スワイプ操作の方が良いでしょう。

設定画面からはイコライザーの設定やギャップレス再生、ストレージの確認などが行えます。
このストレージの画面はほとんどAndroidのままですね。Androidユーザーには見慣れた画面だと思います。

Wi-Fi・Bluetoothに対応!使い方の幅が広がる!

「AK100II」はWi-Fi・Bluetoothに対応しており、ファームウェアをOTAで自動アップデートする事が可能です。また、Bluetoothスピーカーと接続し、音楽を再生する事もできます。

さらに、専用ソフトをPCにインストールする事で、同一ネットワークでのWi-Fiストリーミング再生や、USB-DACとして使用することも可能で、単なるポータブルプレーヤーとしてだけでなく、宅内での音楽鑑賞でも大いに活躍してくれます。

PCM最大384kHz/32bit、DSD128(※)に対応し、バランス出力も可能。内蔵64GBと合わせて最大192GBの大容量を持ち歩く事ができ、サイズはiPhone4/4S並にコンパクト。Wi-Fi、Bluetoothによって様々な使い方ができ、Androidの採用で高い操作性を実現…ときたら、この価格も納得ではないでしょうか。
音質に関しては主観に依るところが大きいので言及しませんが、個人的にはX5+ポタアンから乗り換えて大変満足です。敢えて言えば、アコースティックギターやバイオリンなどの弦楽器の表現がとても美しく、それでいてジャンル問わず楽しく聴かせてくれるものと思います。
また、第一世代のAKシリーズは本体上部にしかディスプレイがない為、操作がし難く苦手だったのですが、ディスプレイを大きくする事で操作性も向上しています。

興味のある方は大手家電量販店などに視聴機もあるので、聴いてみてはいかがでしょうか。
主なスペックはコチラから。

※352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHzへダウンコンバート。DSDはPCM176.4kHz/24bitに変換。USB-DAC時は最大96kHz/24bitまで。

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AK100II|iriver