Googleの透明性レポートのページにおいて、「欧州のプライバシーに基づく検索結果の削除リクエスト」のデータ公開が公開されています。
今年5月から14万件以上のリクエストを受け、評価後、約4割を削除しました。
これはいわゆる「忘れられる権利」に基づくもので、今年5月にEUの司法裁判所がGoogleなどの検索エンジンの管理者に対し、検索結果からの削除を命じました。
・人には忘れられる権利がある! 「個人情報へのリンク削除義務あり」Googleに対し欧州司法裁判所が判断 | オクトバ
公開されたレポートによると、2014年5月29日からGoogleが受け取ったリクエスト総数は14万8,819件で、50万2,590個のURLについて評価を実施、41.6%が削除されました。
※このレポートは欧州でのデータです。
※詳しい情報が必要なURLや審査待ちのURLはグラフには含まれていません。
リクエストとその結果の一例も紹介されています。
「自ら公開した画像を無断で再投稿された個人から、当該ページへのリンクを削除するようリクエストがありました。この女性の名前による検索結果からこのページを削除しました。」(イタリア)
「職務上の性犯罪によって解雇された個人から、解雇に関するインターネット上の記事へのリンクを削除するようリクエストがありました。Google は検索結果からこれらのページを削除しませんでした。」(イギリス)
なお、削除リクエストが多いサイト(ドメイン)も紹介されており、「www.facebook.com」(3,379件)、「profileengine.com」(3,316件)、「www.youtube.com」(2,407件)が上位となっています。
・検索に関する欧州のプライバシー – 透明性レポート – Google
・東京地裁、Googleに対し検索結果の一部削除を命令 国内初か | オクトバ