2014年10月15日、Googleはそれまで「Android L」としてプレビュー版を公開していた次期Androidバージョンを「Android 5.0 Lollipop」として正式に公開しました。
Android 5.0はこれまでのAndroidからどのような変化があったのでしょうか。その新機能をまとめてみます。
Android 5.0はスマートフォンだけでなく、タブレットやウォッチなど様々な大きさのディスプレイに対応します。
Android 5.0ではそのデザインを一新。マテリアルデザインと呼ばれるこのデザインコンセプトはカラフルでレスポンシブなUIデザインで統一されています。フラットデザインと呼ばれたものを更に進化させたように、それは自然界にあるようなリアルさを光と影を使って表現しています。
オクトバでも過去にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。
・新しいデザインガイドライン「Material Design」から見るAndroidの新バージョン「L」の姿 | オクトバ
ロックスクリーンにカード式の通知が表示され、そこからメッセージを返信することができます。また、デリケートな内容については隠すこともできます。
Priorityモードをオンにすることで、特定の通知しか出さないようにできます。
バッテリー消費量を削減し、これまでよりも最大90分もつようになります。また、充電時にはフル充電までの時間が表示され、使用時には推定残り使用可能時間がバッテリー設定の画面に表示されるようになります。
端末の紛失や盗難に備え、新しいデバイスでは暗号化が自動でオンになっています。また、脆弱性やマルウェアからの保護といったセキュリテイ機能も向上しています。
マルチユーザー機能がパワーアップし、スマートフォンでも使用できます。たとえスマートフォンを忘れたとしても、別のLollipopが動いている端末からログインすれば電話をかけたりメッセージにアクセスする事ができます。
Screen pinningという機能では、ピン留めしたスクリーンを他のユーザーがアクセスできるようになります。
通知領域からのクイックセッティングが更に便利になります。Wi-FiやBluetoothのオンオフが可能になり、手動で特定条件で明るさ調整なども可能です。
これまではランタイムに「Dalvik」を使っていましたが、Android Lでは「ART」を使います。この変更により、パフォーマンスと応答性が最大で4倍向上します。
また、64bit CPUをサポートします。
Multi-channel audio stream mixing…本格的なオーディオアプリでは5.1と7.1チャンネルを含む8チャンネルまでミックスできるようになります。
また、USBオーディオがサポートされ、AndroidデバイスにUSBマイク、スピーカー、アンプ、ミキサーなどを繋ぐことができます。
新しいAndroidスマホを、古いスマホにタップするだけでNFCでセットアップができます。また、古い端末のアプリをGoogle Playから自動的に持ち出す事ができます。
共有メニューで、いつも同じものを使っているとその優先度が上がり、メニューの上の方に表示されるようになります。
Android Beamでは、近くの端末で一緒にタップするとファイルを送ることができるようになります。
このほかにもAndroid 5.0における新機能はたくさんあります。詳しくは英語版ですが、Googleによってまとめられたページがありますので、そちらも参考にしてください。
一般的なユーザーにとっては、マテリアルデザインと通知、そしてバッテリー持続時間の向上が大きな変化になると思います。
・Android – 5.0 Lollipop
・Android 5.0, Lollipop Feature List – Android 10-15