スマートフォンのバッテリー節約といえば、画面の明るさを抑える、Bluetoothや同期をOFFにする、などといった方法がありますが、画面の一部を消すことで、バッテリーを節約するアプリ『Pixel Battery Saver』をご紹介します。
仕組みとしては、スマートフォンのディスプレイの一部にマスクを掛け、ピクセル単位で黒にすることでバッテリーを節約します。ただしこれはGalaxy S4などAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載した端末で効果が出ます。(有機ELディスプレイは黒だと電力をあまり消費しません。)
上のスクリーンショットは、アプリをOFFにした状態と、ON(Medium)にした状態です。
効果はLowestからHighestまでの7段階、水平や垂直模様にも設定できます。
MediumとHighestにしたスクリーンショットを並べてみました。パッと見、Highestは画面全体が真っ黒に見えますが、実際はこれほど見づらくありません。
画像をクリックすると等倍のスクリーンショットが表示され、その違いもよく分かると思います。
水平や垂直模様はそれぞれ4段階で調節できます。こちらも画像をクリックすると等倍のスクリーンショットが表示されます。
このアプリを使えばどれくらい効果が出るのか、実際に試してみました。
アプリをOFFにした状態と、一番効果が期待できる「Highest」にした状態で、それぞれ1時間、画面を強制点灯させました。操作は何も行わず、バックグラウンドで動いている通信を切ったりもしていません。
使用するのはAMOLED(有機EL)端末のGALAXY S4(SC-04E)です。
- アプリOFF(通常の状態):100% → 71%(29%)
- アプリON(Highest):71% → 49%(22%)
結果は7%の差となりました。
この7%をどう見るか、判断は難しいところですが、もう少し差が出てもいいのかなと感じました。
グラフを拡大してみましたが、7%ほどだと急激な差は感じられません。
今回の実験では7%の差でしたが、インストールしているアプリの数など端末の状態によっても異なりますので、気になる方は試していただきたいと思います。
他のバッテリー節約設定と併用すればより効果も得られそうです。
ここからは余談ですが…、最近バッテリーの減りが速いとは感じていましたが、1時間で29%もバッテリーを消費してしまうという結果も少しショッキングでしたので、アプリの整理から始めようと思います。