ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ワイモバイル株式会社の4社は、2015年4月1日(予定)を効力発生日として合併することを4社の取締役会で決議したと発表しました。
各社が提供しているサービスは合併後も継続して利用できます。移動通信サービスは「ソフトバンク」「Y!mobile」の2ブランドで引き続き提供されます。
現在、ソフトバンクモバイルは「ソフトバンク」ブランドで移動通信サービスを、ソフトバンクBBは「Yahoo! BB」ブランドでブロードバンドサービスを、ソフトバンクテレコムは固定電話やデータ通信などの通信サービスを、ワイモバイルは「Y!mobile」ブランドで移動通信サービスを提供しています。
4社は従来から通信ネットワークや販売チャネル等を相互活用し、サービスを連携強化してきました。合併により各社が有する経営資源を集約し、国内通信事業の競争力を一層強化することで、企業価値の最大化を図っていくとしています。
ソフトバンクモバイルを存続会社とする吸収合併方式で、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルは解散します。合併後は代表取締役会長に孫正義氏、代表取締役社長に宮内謙氏(現・ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長)が就任します。
去年誕生したばかりの「ワイモバイル」は、1年も経たないうちに消滅します(ブランド名は維持されます)。ワイモバイルは「イー・アクセス」と「ウィルコム」が合併した会社でした。
イー・アクセスは1999年11月に設立され、「イー・モバイル」ブランドで携帯電話事業を展開。2013年1月にソフトバンクの子会社となりました。
ウィルコムは1994年7月に設立、国内で唯一、PHSサービスを展開していました。2010年に会社更生法の適用を申請し、ソフトバンクの支援を受けて再建を開始しました。
2014年4月に両社は合併する予定でしたが、合併直前の3月下旬にヤフー(Yahoo! Japan)がイー・アクセスの株式の99.68%取得すると発表しました。
・【ニュース】イー・アクセスがウィルコムを吸収合併へ、ソフトバンクがグループ再編 | オクトバ
・【ニュース】孫会長率いるヤフー、孫社長率いるソフトバンクからイー・アクセスを買収 | オクトバ
しかし、ヤフーはサービス、イー・アクセスはインフラのそれぞれの強みを活かして協業するほうが望ましいという結論から株式取得は中止となりました。2014年6月にイー・アクセスがウィルコムを吸収合併、その後社名・ブランド名をワイモバイルに変更し、現在に至っています。
・「ワイモバイル」始動!イー・アクセスが社名変更 ブランド名「イー・モバイル」と「ウィルコム」は維持 | オクトバ
ソフトバンクモバイルとワイモバイルの両方の電波を利用する「ダブルLTE」などで事実上、一体運用されてきましたが、紆余曲折を経て、モバイル通信事業はソフトバンクモバイルに一本化されるようです。