悪用厳禁!Tor内蔵でアクセス元をわからなくする匿名化ブラウザ : Krypton Anonymous Browser

アプリの特徴

見た目はシンプルで好印象

『Krypton Anonymous Browser』は、非常に「プライベートな」ブラウザです。中身は普通のブラウザアプリとはちょっと違うのですが、パッと見はマテリアルデザインの美しいブラウザのように見えます。

URL欄などの操作するものが画面下部に集まっているので、一般的な操作もやりやすいブラウザでもあります。

プライベートなブラウザ

本アプリは閲覧履歴やCookieを記録することはありません。つまり、常時Chromeでいうシークレットモードの状態というわけです。加えて、見ているそのサイトがどんな情報を使おうとしているのかといったことも警告してくれます。(もちろん、Cookieや履歴は必ずしも悪いものではありませんが、時と状況によっては記録しないほうがいい場合もあるでしょう。)

そういったセキュリティ面でのことからか、本アプリは普通の手段ではスクリーンショットを撮影することもできません。


電源+音量下を押しても「スクリーンショット保存不可」と出てしまいます。

匿名化するTor内蔵のブラウザ

そして本アプリの目玉機能が、接続経路の匿名化を実現する「Tor」を使ったブラウジングです。URL欄の横の玉ねぎのボタンをタップすると有効化できます。(有効化には少し時間がかかります。)

Torは複数のサーバを経由することで接続経路の匿名化をするものです。これを使うと同じアクセス元からでもまったく別のIPアドレスが表示されます。もっとも、Torは通信内容の秘匿化を行うものではありませんし、完全な匿名化になるわけでもないようです。

近年、日本でもPC遠隔操作事件などで「Tor」の名前を耳にした人も多いと思います。確かに匿名化できますが、これを悪用することは、絶対にダメです。また、過去には警視庁から国内のウェブサイト向けに、Torを使ったアクセスがあった場合には通信を遮断するよう、自主的な取り組みを要請することもあったようです。(参考:Tor – Wikipedia)なので、Tor機能を使う場合にはくれぐれも注意が必要となります。

なんらかの理由で匿名化したい、スマホに閲覧した履歴を残したくない、という場合もあるかもしれません。そういう時は本アプリを使うといいでしょう。

Tor機能は必要なく、より軽量なブラウザとしては、姉妹アプリの『Krypton Browser』もあります。ただしこちらは有料(236円)なので、そのお試し用として本アプリを使うのもいいかもしれません。