IT専門調査会社のIDC Japan株式会社は、2014年第4四半期と2014年通年の国内携帯電話・スマートフォンの出荷台数を発表しました。
これによると、通年のスマートフォンの出荷台数は前年比12.4%減の2,654万台で、国内スマートフォン市場が立ち上がりを見せた2010年以降、初めて年間ベースでマイナス成長となりました。
2014年通年の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンとフィーチャーフォンの合計)は、前年比7.7%減の3,659万台でした。
2014年(通年)国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア Total = 3,659万台
ベンダー別では、年間を通してiPhoneシリーズで高いシェアを維持したAppleが3年連続で1位を獲得しています。次いで、スマートフォンだけでなくフィーチャーフォンも手がけているシャープが去年に引き続き2位、3位にはXperiaシリーズを3キャリアに提供しているソニーがランクインしています。
3位までのベンダーは2013年と同じですが、4位と5位は順位が逆転し、2013年に5位だった京セラは4位にランクアップしています。
スマートフォンのみの出荷台数は、前年比12.4%減の2,654万台で初の前年割れとなっています。
2014年(通年)国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア Total = 2,654万台
ベンダー別シェアは、Apple、ソニー、シャープと続き、3位までは2013年と同じです。
5位にはau、ソフトバンク、ワイモバイルの3キャリアだけでなく、SIMフリーモデルやMVNO向けモデルを販売している京セラがランクインしました(2013年はランク外)。一方、2013年に4位だった富士通は今回のデータではランク外となりました。
ベンダー別シェアのトップ3は前年と同じ顔ぶれでしたが、4位以下では入れ替わりが激しくなってきています。今年はSIMロック解除義務化に加え、SIMフリー端末やMVNO市場の加熱が予想され、来年の今頃に見る今年のランキングはまた違ったものになっているのかもしれません。
なお、2014年第4四半期(10-12月)の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比1.9%減の1,241万台、同スマートフォン出荷台数は前年同期比2.2%減の988万台でした。
共に4四半期連続のマイナス成長で、IDC JapanはAndroidスマートフォンの販売不振が主要因と分析しています。
・2014年第4四半期および2014年 国内携帯電話・スマートフォン市場実績値を発表|IDC Japan
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