認知度・契約数ともにますます上昇 総務省、MVNOサービスの利用動向等に関するデータを公表
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総務省は4月30日、平成26(2014)年12月末時点のMVNOサービスの利用動向等に関するデータについて取りまとめたものをウェブ上にて公表しました。
MVNOサービスの契約数は、892万となっており、1年前の669万に比べ133%程度になっています。
今回のデータの内容は多岐にわたっていますが、その中でもポイントとなる項目がいくつか挙げられています。
- MVNOサービスの契約数をサービス類型別にみると、「モジュール型」は272万、「SIMカード型」は195万。
- MVNOサービスの契約数3万以上の事業者25社のうち、契約数10万以上の事業者は18社、契約数50万以上の事業者は5社。
- 2015年3月~4月に総務省に届出のあったMVNOに係る月額データ通信接続料については、前年度比で、NTTドコモは23.5%、KDDIは57.6%、ソフトバンクモバイルは61.5%の低減。
- MVNOの認知度は、69.5%(前年度比+20.1ポイント)と上昇。MVNOを利用する理由としては、「月額利用料金の安さ(56.6%)」、「初期費用の安さ(30.3%)」、「都合の良い料金体系(18.4%)」等の料金面を挙げる者が大半を占めている。
- MVNOで利用する端末の調達方法については、2013年度は「MVNOから購入(29.7%)」が最多で あったが、2014年度は「国内販売の新規端末を購入(33.2%)」が最多。
その他、いくつか図表入りで気になるポイントをここにも掲載します。
出典:事業者報告の集計結果及び競争評価2014事業者アンケート
MVNOのサービス事業者は170社です。そのうち契約数3万以上の事業者は25社、そのうちSIMカードを提供している事業者は13社です。いわゆる「格安SIM」を提供している事業者はここに入ります。
第二種指定電気通信設備を設置するMNOの月額データ通信接続料の推移
2015年3月~4月に総務省に届出のあったMVNOに係るデータ通信接続料(レイヤ2接続・10Mbps当たり月額)については、NTTドコモの場合は95万円(前年度比23.5%減)、KDDIの場合は117万円(前年度比57.6%減)、ソフトバンクモバイルの場合は135万円(前年度比61.5%減)と、いずれも低減しています。
MVNOの認知度
競争評価2013・2014利用者アンケート
MVNOの認知度は2013年度の49.4%から2014年度は69.5%へと20.1%上昇。
MVNOの今後の利用意向
競争評価2013・2014利用者アンケート
「音声・データ共に利用したい」が最多となっていますが、2013年度よりは減少しています。
MVNOを利用する理由
競争評価2013・2014利用者アンケート
MVNOサービスの利用者が同サービスを利用する理由としては、料金面での理由が多いようです。
MVNOを利用しない理由
競争評価2013・2014利用者アンケート
逆に非利用者が利用しない理由としては、その内容や事業者を「知らない」という認知度の低さが多くを占めているようです。
MVNOサービスの契約数(MNOであるMVNOを含む)の推移
事業者報告の集計結果
昨年の調査にはもっと古いデータも掲載されており、1年ごとに見ると2011年12月…600万、2012年12月…1010万、2013年12月…1375万、2014年12月…2552万となっています。
MVNOサービスの事業者数の推移
事業者報告の集計結果
MVNOサービスの事業者数は170社(前年同期比+15社)と増加傾向となっています。MNOであるMVNOを含めると175社となります。
これらのほかの、もっと詳しい内容については総務省のページより該当文書をご覧ください。
・総務省|MVNOサービスの利用動向等に関するデータの公表(平成26年12月末時点)
・移動系通信市場全体の中で占める割合は9%程度 総務省がMVNOサービスの利用動向に関するデータを公表 | オクトバ(昨年の記事)
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