格安SIMの速度測定 2015年5月 楽天モバイルの速度が低下、今ならSo-netやNifMoが安定しているか

非常にたくさんの種類が出ているMVNO各社の「格安SIM」ですが、選ぶポイントの1つとして重要なのが「実際にどれくらいの速度が出ているのか」です。この実効速度は各社の設備の状況などによっても変わってくるため、3ヶ月前の情報が今ではぜんぜん違う、なんていうことも珍しくありません。

オクトバでは主要なSIMを用意し、定期的に速度測定を行っていきます。今回は2015年5月7日、SIM9枚での速度測定結果です。

前回→本当に使えるMVNOはどれ?8枚の格安SIMを実際に速度測定して比較してみました! | オクトバ

測定の概要

今回の測定は以下のようにして行いました。

日時 2015年5月7日~8日(8時・12時・18時・0時の4回実施)
場所 東京都新宿区・中野区
測定アプリ Speedtest.net
測定方法 SIMごとに2回ずつ測定し、その平均を値とする
使用端末 ZenFone 5
対象SIM OCN モバイル ONE
BIC SIM powered by IIJ
DMM mobile
BIGLOBE LTE・3G
NifMo
楽天モバイル
So-net PLAY SIM
b-mobile X SIM
freetel mobile ←NEW!
(いずれも1000円以下、2GB程度のプラン)

朝:8時の代々木

いきなりそもそもの話ですが、今回測定を行ったのは5月7日です。ゴールデンウィークが終わった直後、という人もいればもう2日休みをとって更に連休を伸ばしている方もいるような日です。なので普段の平日とも休日とも、どちらとも違う微妙な日…かもしれません。

DOWN UP PING
OCN 18.51 13.13 140.0
BIC SIM(IIJ) 9.98 10.55 201.0
DMM mobile 27.26 12.48 37.0
BIGLOBE 13.32 10.64 89.0
NifMo 20.04 11.73 90.5
楽天モバイル 6.59 4.73 50.0
So-net 27.06 13.65 94.0
b-mobile 9.93 2.44 75.5
freetel mobile 7.33 14.05 130.0
(単位:Mbps)

前回の朝に比べ、全体的に良い数字が出ています。これはやはりまだゴールデンウィーク休暇で人が少ないということでしょうか。
OCNが、かなりスピードアップしています。

昼:12時過ぎの代々木
DOWN UP PING
OCN 0.66 9.42 164.0
BIC SIM(IIJ) 0.56 10.47 234.0
DMM mobile 1.13 10.21 223.0
BIGLOBE 0.43 9.50 113.0
NifMo 0.81 6.73 140.5
楽天モバイル 1.59 8.14 122.5
So-net 8.87 10.95 97.5
b-mobile 10.56 2.54 143.0
freetel mobile 0.66 10.16 169.0
(単位:Mbps)

やはりお昼はどこもつながらないですね。そんな中、bmobileがいい数字を出しています。これには正直驚きました。

夕方:18時過ぎの代々木
DOWN UP PING
OCN 2.55 10.30 178.0
BIC SIM(IIJ) 2.77 3.16 99.0
DMM mobile 1.41 10.47 231.0
BIGLOBE 0.80 12.83 113.5
NifMo 10.39 13.08 135.0
楽天モバイル 2.06 5.60 99.5
So-net 5.94 4.61 114.0
b-mobile 2.60 2.33 158.5
freetel mobile 0.88 4.16 169.5
(単位:Mbps)

この時間帯はどこも速度が出ませんね。ただ3Mbpsほど出ていれば、たいていのことは支障ないレベルだと思います。さすがに動画や大きなファイルのダウンロードはツラいですが…。

深夜:0時過ぎの中野

ここで場所が変わっていますが、これは筆者の自宅が中野なため、ご勘弁を。

DOWN UP PING
OCN 5.81 4.92 37.0
BIC SIM(IIJ) 26.43 7.11 84.5
DMM mobile 23.49 5.66 74.5
BIGLOBE 25.50 6.72 111.0
NifMo 7.71 7.70 119.0
楽天モバイル 8.16 3.38 128.0
So-net 26.45 8.30 43.0
b-mobile 10.15 2.24 89.5
freetel mobile 9.95 2.15 30.0
(単位:Mbps)

この測定を行うのは、1つのSIMにつき2分ほどかかります。そしてSIMの入れ替えもあって、すべて終えるのに30分ほどかかります。なのでどの順番で測定するかはランダムにしています。
この深夜の時は0時20分くらいから始めたのですが、BIC SIM、DMM mobile、BIGLOBE、So-netの4つのSIMはスマホに入れてしばらくしても4G表記になってくれず、順番を飛ばしました。結局ほかのSIMとは10分ほど間を開けて、深夜1時過ぎの測定になりました。他のSIMが深夜の割に伸びなかったのに対し、この4つのSIMは20Mbpsを超えています。
そういった状況での測定結果なのでご了承ください。

時間ごとの変化をグラフに表示

今回の結果を見ると、前回良かった楽天モバイルが沈んでしまったように思えます。前回の測定時は広報活動も活発だったので、それでユーザーが増えた影響でしょうか。

b-mobileが前回に比べ良くなっています。特別速いわけではありませんが、安定してそれなりの速度が出てくれるのはありがたいですね。ただし、b-mobileはこのX-SIMのプランは1ヶ月あたり1.01GBで900円という2014年9月の発表時のままです。b-mobileとしては1980円でデータ通信使い放題の「b-mobile SIM 高速定額」に集中したいのでしょうか、そちらへの変更案内がX-SIMの現状最後のお知らせとなっています。

今回の結果は少し特殊な日程ということもありましたが、MVNO各社の設備増強等によって速度は変わってくるものです。ほかにも測定結果を出しているメディアやブログ等ありますので、それらを総合的に見て判断したいところですね。

次回はまた1か月後、6月のはじめに測定を行いたいと思います。今回使用した以外で気になるSIMがあればリクエストください。(ただし定額容量無制限系はまたジャンルが違うので、やるとしたらそれだけで別に行います。)