格安SIMの速度測定 2015年6月 各社とも朝の速度が改善!?なかでもNifMoが安定して高速を保つ

非常にたくさんの種類が出ているMVNO各社の「格安SIM」ですが、選ぶポイントの1つとして重要なのが「実際にどれくらいの速度が出ているのか」です。この実効速度は各社の設備の状況などによっても変わってくるため、3ヶ月前の情報が今ではぜんぜん違う、なんていうことも珍しくありません。

オクトバでは主要なSIMを用意し、定期的に速度測定を行っていきます。今回は2015年6月8日、SIM9枚での速度測定結果です。

測定の概要

今回の測定は以下のようにして行いました。

日時 2015年6月8日~9日(8時・12時・18時・0時の4回実施)
場所 東京都新宿区・中野区
測定アプリ Speedtest.net
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、その平均を値とする
使用端末 ZenFone 5
対象SIM OCN モバイル ONE
BIC SIM powered by IIJ
DMM mobile
BIGLOBE LTE・3G
NifMo
楽天モバイル
So-net PLAY SIM
b-mobile X SIM
freetel mobile
(いずれも1000円以下、3GB程度のプラン)

精度を上げるため、測定回数を2回から3回に増やしましたが、これが後に失敗のもとになりました…。

朝:8時の代々木

爽やかな月曜の朝、通勤途中で多くの人が通信を行う時間帯です。

DOWN UP PING
OCN 30.86 9.44 124.7
BIC SIM(IIJ) 24.61 11.50 88.0
DMM mobile 20.87 11.27 80.3
BIGLOBE 21.67 13.08 122.3
NifMo 32.52 13.58 97.0
楽天モバイル 32.47 13.07 86.3
So-net 33.91 12.91 80.3
b-mobile 10.07 2.20 93.0
freetel mobile 2.85 13.45 93.7
(単位:Mbps)

前回の朝に比べ、全体的に良い数字が出ています。朝の時間帯でこんな数字が見られるとは思っていなかったのでかなり驚きました。

昼:12時過ぎの代々木
DOWN UP PING
OCN 1.08 3.76 189.7
BIC SIM(IIJ) 2.54 6.29 180.3
DMM mobile 0.96 11.58 199.7
BIGLOBE 0.48 11.21 114.7
NifMo 8.50 10.90 102.7
楽天モバイル 6.11 11.70 119.7
So-net 4.58 10.71 122.7
b-mobile 0.38 2.49 135.0
freetel mobile 0.33 9.67 212.7
(単位:Mbps)

お昼は殆どの人が同じ時間帯にお昼休みになるので、特に混雑します。
その中でもNifMo、楽天モバイル、So-netはそれなりのスピードが出ているので、これくらい出ていればストレスを感じることもないでしょう。

夕方:18時過ぎの代々木
DOWN UP PING
OCN 4.40 12.68 193.0
BIC SIM(IIJ) 5.40 10.50 65.7
DMM mobile 3.18 10.60 156.7
BIGLOBE 6.12 10.45 123.7
NifMo 18.38 5.27 31.3
楽天モバイル 19.75 12.91 86.0
So-net 16.05 8.81 83.3
b-mobile 3.09 1.82 40.0
freetel mobile 0.85 11.10 108.3
(単位:Mbps)

そろそろ仕事帰りの人も増えてくる時間帯となり、ここも混雑してきます。そのなかでもやはりNifMo、楽天モバイル、So-netが頭1つ抜けています。

深夜:0時過ぎの中野

ここで場所が変わっていますが、これは筆者の自宅が中野なため、ご勘弁を。

DOWN UP PING
OCN 23.20 6.16 141.7
BIC SIM(IIJ) 5.72 5.79 27.3
DMM mobile 9.99 7.36 98.7
BIGLOBE 0.23 0.22 193.3
NifMo 6.99 6.21 94.3
楽天モバイル 14.57 4.70 83.7
So-net 0.27 0.44 80.0
b-mobile 7.87 2.45 89.7
freetel mobile 20.84 7.36 108.7
(単位:Mbps)

BIGLOBEとSo-netがかなり遅いですが、これは3日間360MBの通信量制限に引っかかってしまったためです。今回から1つのSIMに付き3回ずつ行っていたので、夜までに9回測定を行っていました。これで360MBに到達してしまったようです。(前回までは2回ずつだったので合計8回。)これに引っかかってしまうとは油断していました。
なので、この時間帯のBIGLOBEとSo-netは比較対象にはなりません。

時間ごとの変化をグラフに表示

今回はNifMo、楽天モバイル、So-netの3つがどの時間帯でも速度が出ていました。NifMoは過去の測定でも安定して高速で通信できています。速度的に言えば、今最もおすすめの格安SIMと言えるでしょう。

格安SIMの中でも大きなシェアを持つOCNやIIJ系(BIC SIM、DMM mobile)は、そのユーザー数の多さがネックになっているようです。設備の増強は随時行っていますが、ユーザー数の増加に追い付いていないようです。これからに期待したいところですね。

実際の速度は、測定する時間や場所などにより変わってくるものです。ほかにも測定結果を出しているメディアやブログ等ありますので、それらを総合的に見て判断したいところですね。

次回はまた1か月後、7月のはじめに測定を行いたいと思います。

前回までの測定記録

格安SIMの速度測定 2015年5月 楽天モバイルの速度が低下、今ならSo-netやNifMoが安定しているか | オクトバ
本当に使えるMVNOはどれ?8枚の格安SIMを実際に速度測定して比較してみました! | オクトバ