【アプリの特徴】
- 「雨が降ったらスマホに通知」のように、サービスを組み合わせて利用
- 利用できるサービス(チャンネル)は29種。今後も追加される予定
- IoT時代に向けた新たなプラットフォーム「myThingsプラットフォーム」を活用
『myThings』は、IoT(Internet of Things)時代に向けた新たなプラットフォーム「myThingsプラットフォーム」を活用したYahoo! JAPANによるスマートフォンアプリです。
「毎日の天気をEvernoteに記録」「消費カロリーをケーキに例えてTwitterでつぶやく」「お気に入りのYouTubeユーザーが動画を投稿すると通知」「家族のカレンダーに予定が追加されると通知」など、さまざまなサービスを組み合わせて“毎日を便利にしていく”アプリです。
アプリ内にはおすすめの組み合わせが数多く用意されているほか、好きなサービスを自分で組み合わせることも可能です。
公式サイトより
現在は上記29種のサービスやプロダクトに対応していますが、今後、随時増えていく予定です。
将来的には「最高気温が高い日は、朝、エアコンを自動的に起動して、快適に目覚められる」「ユーザーの眠りを感知したら家電製品の電源を切り、節電に役立てる」といった、生活の中でより役立つ組み合わせを提供していくとのことです。
アプリを起動し、簡単な説明が表示された後、ホーム画面が表示されます。画面を下方向にスクロールすると、このアプリで使えるおすすめの組み合わせがカテゴリごとに表示されます。
その中から今回は「予想最高気温が30度を超えたら通知します」を利用してみます。
このアプリを利用するためには、Yahoo! JAPAN IDでログインする必要があります。自動的にブラウザに移動するので、こちらでログインします。Yahoo! JAPAN IDを持っていない場合は、ここから新規取得することも可能です。
ログインに成功すると、自動的にアプリに戻ります。
「予想最高気温が30度を超えたら通知します」の組み合わせでは、「天気・災害」と「通知」のチャンネルを使います。それぞれ順に認証します。
認証後、詳しく設定していきます。
まずは「トリガー」の設定です。トリガーは「銃の引き金」「きっかけ」という意味を持ちます。ここでのトリガーは「予想最高気温が30度を超えたら」です。予想最高気温については30度に設定されているので、地域を設定します。
地域は区市町村まで設定できます。
続いて「実行アクション」です。ここでの実行アクションは「通知する」です。スマートフォンの通知バーに通知されるので、ここでの設定は何もいりません。
最後に「実行タイミング」を設定します。これは通知をする時間のことで、0時00分から23時30分まで30分単位で設定できます。特に時間指定しない場合は、15分間隔で実行されます。
曜日の指定も可能です。設定が終わったら「作成する」をタップします。
確認画面が表示されるので、「OK」をタップします。これで作成されました。
メニューの「作成組み合わせ一覧」を見ると、「予想最高気温が30度を超えたら通知します」がきちんと作成されています。
本来は設定した時刻まで通知されませんが、作成組み合わせ一覧から「手動実行」を行うと、テスト通知することが可能です。実行したと同時に通知バーに通知が表示されます。
※組み合わせによっては条件を満たせず手動実行できない場合があります。
このように通知されます。
初期設定では予想最高気温が30度に設定されていますが、-20度から40度までの間で変更も可能です。また、地域を変更する場合もここから行います。
通知バーに表示されるメッセージの内容や文面も変更できます。
100文字以内であれば、「地点名」「日付」「天候の状態」「最高気温」「最低気温」「降水確率」「風向」「波」をメッセージ内に追加することができます。
「日付」と「降水確率」を追加してみました。左側が初期状態のメッセージです。二重の中括弧{{ }}に囲まれた部分は、通知される時にその時の値が表示されます。
設定を変更した場合は「編集保存」→「OK」をタップします。
もう一度、手動実行してみると、メッセージに日付と降水確率が追加されています。
今回は「予想最高気温が30度を超えたら通知します」を紹介しましたが、それ以外にもおすすめの組み合わせが用意されています。
「Kindleの日替わりセールをお知らせします」「週末の天気を前日にお知らせします」などの実用的なものから、「毎朝、架空の幼なじみがメッセージを送って起こしてくれます」「お腹の空いたあなたに夜食画像をひたすら送ります」といったものまで、60種類以上の組み合わせが用意されています。これらは季節やトレンドに合わせ、随時更新されるとのことです。
用意されている組み合わせ以外にも、「トリガー」と「アクション」を指定するだけで、自分好みの組み合わせを作成することも可能です。
最初にもお伝えしましたが、本アプリは、Yahoo! JapanによるIoT時代に向けた「myThingsプラットフォーム」を活用したスマートフォンアプリです。
近年、家電製品など身の回りのさまざまな「モノ」とインターネットをつなげる「IoT」分野に注目が集まり、医療や農業、交通インフラなど幅広い活躍が期待されています。
このプラットフォームを介して「モノ」とWEBサービスを連携させ、「最高気温が高い日は、朝、エアコンを自動的に起動する」「ユーザーの眠りを感知したら家電製品の電源を切る」「最寄駅に着いたら自宅の照明をつける」といった組み合わせの提供も目指すしているそうです。
また、「IDCF Cloud」を利用することで、個人開発者が自作したIoTデバイスとmyThingsを連携させることも可能なようです。
Yahoo! Japanは、大手企業から中小企業、個人までのあらゆる事業者・開発者が、あらゆるAPIを利用できるようプラットフォームをオープン化し、製品とWEBサービス容易に融合できる環境を実現するとしています。
myThingsと似たようなサービスに「IFTTT」(イフト)があります。
IFTTTは「IF This Then That」の頭文字で、「もし◯◯が◯◯したら」「◯◯に対し◯◯をする」という動作行います。
・初めて「IFTTT」を使う人のためのレシピ作成・取得講座【初心者必見】 | オクトバ
この2つのアプリ(サービス)の最大の違いは、やはり日本語対応でしょうか。IFTTTは日本語に対応していません。しかし、IFTTTは全世界のユーザーが使っていることもあり、さまざまなサービスに対応し、多くのレシピ(組み合わせ)が用意されています。
一方、myThingsはまだまだ対応サービスは少ないものの、サービス提供元であるYahoo! JAPANによるサービスが充実しているため、馴染み深いサービスが利用できます。
また、myThingsは複数のアクションを設定できるのも特徴です。例えば雨が降りそうな場合、「メール」「Twitterメンション」「通知」の3種類の方法で知らせることも可能です。
このようにそれぞれ特徴がありますが、myThingsはまだ始まったばかりなので、今後のサービス充実に期待したいと思います。