(Made by Google製品群)
米Googleが「Made by Google」の製品群を発表した。スマートフォン「Pixel」及び「Pixel XL」、「Google Assistant」用機器「Google Home」、ホームルーター「Google WiFi」、4K対応の「Chromecast Ultra」。また、ソニーからコードレスのBluetoothヘッドセット「Xperia Ear」が国内向けに発表された。
新製品
(1) Google Pixelシリーズ
米Googleはメーカーと組んで開発してきた「Nexus」シリーズから一つステップを進め、米Appleのように全てを自分たちで開発したスマートフォン「Pixel」及びより大きなディスプレイを採用した「Pixel XL」を発表した。パーソナルアシスタントサービスGoogle Assistantに対応する初のスマートフォンとしても注目される。
(Pixelシリーズ)
Pixelシリーズは有機ELディスプレイを採用したAndroidスマートフォンで、Google Assistantを使えることが大きな魅力。従来の音声操作から大きく進化した機能で、自然な対話で様々な情報を得たり、操作ができる。
また、「DxOMark Mobile」で89点というハイスコアをマークしたメインカメラの性能も特徴の一つ。さらに、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」にも対応する。
最新のGoogleサービスに対応しているので、アーリーアダプター層には魅力的だ。ネットワークに関してもLTE Cat11対応で、下り最大600Mbpsにまで対応できる。日本でのリリースに関してはまだ案内されていないが、期待して待ちたい。
(2) Google HomeとGoogle WiFi
米GoogleはGoogle HomeとGoogle WiFiも発表した。Google HomeはGoogle Assistantを家の中で使う時に便利な機器で、マイクやスピーカー、通信機能などを内蔵している。「OK Google」と話しかければGoogle Assistantが様々なサポートをしてくれる。天気やニュースを教えてくれたり、ウェブで検索した情報を教えてくれたり、SNSやメールの通知を知ったり、音楽のコントロールやラジオなどを聞いたりもできる。
(Google Home)
一方のGoogle WiFiは3台で1セットで使うことができるホームルーターで、家の中の隅々まで安定して高速なWi-Fiネットワークを構築できる。さらに、子供が使う機器への接続時間を制限したり、来客者用のパスワードを設定するようなこともできる。
(Google WiFi)
(3) Google Chromecast Ultra
米GoogleはChromecast Ultraも発表した。Chromecast Ultraは日本市場への投入も明らかにされていて、価格は9,720円だ。近日発売予定。
(Chromecast Ultra)
Chromecastは新型が今年リリースされたばかりだが、今回登場するUltraは4Kに対応する。同種の製品としてはAmazonのFire TVが4K対応していることもあり、Netflixの4Kコンテンツの視聴をしたい方はFire TVを選んでいたかもしれないが、今後はChromecast Ultraでも可能だ。
Chromecast Ultraには有線LANポートもあるので、有線LANで繋いでもいい。
(4) ソニーモバイル Xperia Ear
ソニーモバイルコミュニケーションズは11月18日にコードレスのBluetooth片耳ヘッドセット「Xperia Ear」を発売する。想定実売価格は20,000円前後。
(Xperia Ear)
Xperia Earは片耳ヘッドセットなので、音楽視聴を中心に考えると適していないが、音声通話を中心にすると非常に便利だ。コードレスで、本体イヤホン部分に全てのユニットが収められているので、かさばらないのが嬉しい。また専用ケースはモバイルバッテリーの役目を果たし、外出先でも手軽に充電できるようになっている。
通信サービス
(1) ソフトバンクの1.5GHz帯での3Gサービスが終了
ソフトバンクは来年3月31日午前2時をもって、1.5GHz帯での3Gサービス「ULTRA SPEED」を提供終了する。ULTRA SPEEDで使っていた10MHz幅の周波数帯は、来年4月以降はLTEで使うことになる。
サービス終了に先立ち、一部のエリアではすでに低速化されていて、下り最大42Mbpsから下り最大21Mbpsになっている。
サービス終了の影響を受ける機種は下記のリンク先のページで確認することができるので、気になる方はチェックしてみよう。
→一部3Gサービス(1.5GHz帯/1.7GHz帯)提供終了について
あとがき
GoogleからPixel/Pixel XLが発表されましたね。Nexusシリーズと違う点は開発の全てをGoogleが担当していることです。Appleがハードとソフトを全て開発していること、MicrosoftがSurfaceシリーズで同じことをしていることに続く動きと言えるでしょう。このPixelシリーズがどれくらいの売れ行きを見せるのか気になるところですし、日本市場に投入されるのかも注目です。この秋冬モデルとして登場する場合、注目機種の一つになることは間違いないですね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!