楽天モバイルが5G用プランを発表し、オリジナルスマートフォン「Rakuten BIG」を発売しました。また、NTTによるNTTドコモ（以下、ドコモ）の完全子会社化が正式発表されました。また、こちらは驚きではなく、予告通りのニュースですが、KDDIよる「UQ mobile」の取り扱いが始まりました。
楽天モバイル
(1) 5Gサービス
楽天モバイルが9月30日より、5Gのサービスを提供開始しました。これに伴い、料金プラン「Rakuten UN-LIMIT 2.0」が「Rakuten UN-LIMIT V」にアップグレードされ、月額料金そのままで5Gサービスに対応しています。すなわち、楽天モバイルは以前と同様、料金プランが1種類である「ワンプラン」を継続するということになります。
既存ユーザーも当然自動的に新プランに移行しますが、料金は変わりません。
ただし、5Gサービスのエリアはかなり限定的で、まだまだインフラ整備は初期段階です。9月30日時点では東京都、神奈川県、埼玉県、北海道、大阪府、兵庫県の一部地域のみとなっています。通信速度は11月中にもグレードアップする予定ですが、それまでの間は下りで最大870Mbps、上りで最大110Mbpsです。11月中に行われる予定のアップグレード後は、下り最大2.8Gpbs、上り最大275Mbpsとなります。
(2) Rakuten BIG
楽天モバイルは5Gサービスの提供開始に合わせ、オリジナルスマートフォン「Rakuten BIG」を発表し、同日に発売しました。
Rakuten BIGは、その名の通り、約6.9インチと比較的大型のディスプレイを搭載するスマートフォンですが、最大の特徴は前面カメラ用の切り欠き（ノッチ）やパンチホール（丸い穴）がないことです。余計なブラックエリアがないことで、とても見やすく自然なディスプレイを実現しています。それでいて前面カメラも実は搭載しています。
カメラはディスプレイの下に埋め込む形で設置されています。この埋め込み型のカメラも特徴です。
また、背面には広角、超広角、マクロ、深度と4眼構成のカメラを採用しています。
CPUは5G対応チップセットとしてはミドルレンジ向けのQualcomm Snapdragon 765G 5Gですが、現実的には今秋・今冬はこの765G 5Gがバランスの良いチップセットに見えるので悪くありませんし、メモリも6GB、ストレージ128GBと、かなりバランスの良いスペックで構成されています。それもあってか価格も69,800円と、10万円未満、5万円に近いところに設定されていて、手を出しにくくない製品となっています。物理的に大きいので、その点では人を選びそうですが、かなり魅力的です。
ドコモ
(1) ドコモがNTTの完全子会社に
ドコモがNTTの完全子会社になることが正式に発表されました。株式公開買付（「TOB」）によって行われ、11月16日までに買い付けを行う予定だとされています。買付価格は1株あたり3,900円で、費用の総額は約4兆3千億円ほどとみられています。
なぜ今、NTTがドコモを完全子会社化するのか？ と、その理由が気になるところですが、ドコモの競争力強化・成長と、NTTグループ全体の成長のためだとされています。例えば、ドコモはNTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア等、NTTグループの能力を活用し、総合的なICT企業へと進化できる、としています。
我々一般消費者としてもドコモの今後のサービスに期待したいところです。
KDDI
(1) UQ mobileの取り扱い開始
兼ねてより予告されていたように、KDDIによる「UQ mobile」事業の承継が行われ、10月1日よりサービスの取り扱いが始まりました。KDDIはauとUQ mobile、2つのモバイル通信サービスを手掛けることになり、今後のサービス改善にも期待がかかります。
なお、まずは全国のKDDI直営店でUQ mobileの取り扱いが始まっています。
あとがき
ドコモのNTTによる完全子会社化が発表され、世間を賑わせましたが、最終的には我々ユーザーにとってドコモのサービスがどう変化、進化していくのか、その点に注目ですね。せっかくなので、シナジー効果によってサービスの魅力が増すことを期待したいですし、欲を言えば料金がより安くなれば良いですね。また、楽天モバイルが5Gサービスを開始し、Rakuten BIGを発売しました。Rakuten BIGはかなり魅力的なオリジナルスマートフォンなので、今後の売れ行きにも注目ですね！
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました！ 次回もお楽しみに！！