2010年12月17日、ソフトバンクよりシャープ製のAndroid端末「GALAPAGOS SoftBank 003SH」が販売開始されました。
「GALAPAGOS SoftBank 003SH」は、専用のメガネが必要無い裸眼3D対応の携帯端末であり、おサイフケータイやワンセグに代表されるガラパゴス的機能も存分に搭載した魅力的なスマートフォンです。
オクトバでも本日より、この携帯端末のレビューを行います。
発売の数日前、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社主催の「GALAPAGOS SoftBank 003SH」のタッチ&トライイベントに参加しました。その時に聞いたシャープの担当者の方のお話なども本特集に盛り込みつつ、この端末の魅力をご紹介していきたいと思います。
さて、1回目の今日は外観を中心に、ホーム画面など全体を映した動画、女性にもおすすめしたいポイント、印象についてまとめてみました。「GALAPAGOS」を既に購入された方も、購入を検討されている方も、気になっている方も、要チェックです。
デモムービー
まずは、外観からホーム画面、一部のアプリまで、全体的に撮影したデモムービーを用意しましたのでご覧ください。
画面を移動する時の動きや細かいアニメーションなどにも注目してもらえればと思います。
動画の内容はおおまかに以下のようになっています。
- 0:01~外観
- 0:30~ホーム画面
- 1:35~アプリ一覧画面
- 2:00~ブラウザ(YouTube再生)
- 2:50~アプリ『3Dオススメメニュー』
- 3:35~ワンセグ
- 4:10~高速赤外線通信
- 5:15~アプリ『音楽・動画』
- 5:40~アプリ一覧画面(アプリ『ビューン』)
外観
それでは、「GALAPAGOS SoftBank 003SH」(以下「GALAPAGOS」)の外観、各種ボタンの位置などの詳細をご紹介します。
ディスプレイは3.8インチ、800×480ドットのNewモバイルASV液晶です。表示色数は65536色となっています。
このディスプレイが視差バリア方式(右目用の映像と左目用の映像を別に表示)を用いた3D表示に対応しています。撮影した写真の場合には分かりませんが、実際に「GALAPAGOS」の画面を見ると映っているものが奥行きがあるように立体的に見えます。なお、ホーム画面も3D表示にすることができます。
正面下部に、3つのボタンが並んでいます。
右から戻るボタン、ホームボタン、メニューボタンです。このボタンの配置はドコモから発売されているAndroid携帯端末「Xperia (SO-01B)」と同じです。
電源ボタンは端末の右側面上部にあり、その下に音量ボタン、その下に検索ボタン、その下にシャッターキーが配置されています。
各ボタンの操作に慣れるまでは、総じてボタンが比較的小さいために押すのに手間取ることがあるかもしれません。
なお、音量ボタンを長押しすることで、ボリュームを下げる段階を踏まずにすぐにマナーモードにすることが出来ます。また、シャッターキーを長押しすると、裏側にあるモバイルライトを点灯させることが出来ます。暗い場所での懐中電灯代わりとして使えるこの機能が標準で用意されているのは嬉しいですね。
端末左側上部にストラップ用の穴が設けてあります。
これまでもストラップ取り付け穴のあるAndroid携帯端末はありましたが、その多くが端末の下部に用意されていました。そのため、実際にストラップを付けると手に持ったときに下に長く伸びることになりました。「GALAPAGOS」のこの位置であれば、お気に入りのストラップを自然に付けて楽しむことが出来そうです。
端末の上部にはイヤホンマイク端子、HDMI端子が用意されています。
このHDMI端子と3D対応のテレビをつなぐことで、「GALAPAGOS」のウリである3Dの動画、3Dの写真をテレビで楽しむことも出来ます。
ただし、HDMIケーブルもイヤホンも端末を購入したときの付属品にはありません。別途購入する必要があります。
背面には上部にカメラがあります。カメラの画素数は約960万画素です。
その左にモバイルライト、右側に赤外線ポートが並んでいます。
このカメラ、写真の撮影時には自動的に最適なモードを選んでくれるシーン設定機能、一秒間に24枚/最大100枚の写真を一回のシャッターなどで撮影する連写カメラ機能など多くの補助機能が用意されています。もちろん、3Dの撮影も出来ます。また、1280×720ドットのHDサイズの動画撮影を行うことが出来るようになっています。
印象
タッチ&トライのイベントで「GALAPAGOS」を触りながらシャープの方の話を聞き、「GALAPAGOSは女性にも使いやすいのではないか。」という印象を持ちました。そのポイントが以下の2点です。
体感の重さ
見た目がスッキリとしていて洗練されたデザインの「GALAPAGOS SoftBank 003SH」(以下「GALAPAGOS」)ですが、気になったのは”重さ”の方です。
実は「GALAPAGOS」の重さは約140gとされており、これは既にドコモより発売されているAndroid携帯端末「GALAXY S(SC-02B)」(約118g)には遠く及びません。これは手にした時の感覚も遥かに「GALAXY S」の方が軽く感じます。
しかし、他の140g前後のAndroid携帯端末、例えば、先日auより発売された同じくシャープ製のAndroid端末「IS03」(約138g)と比べると「GALAPAGOS」は少し軽く感じられます。
これは、「GALAPAGOS」全体に対しての割合が大きく感じられるメインディスプレイ(3.8インチ)を備えながらも、既に発売されている多くのAndroid端末より若干厚さが薄いこと(12mm)、ほのかに丸みを帯びたボディが手に馴染むこと、などが要因だと思います。簡単に言うと「もう少し重いと思っていたのに、持ってみると意外と軽かった。」という印象です。どちらかと言うと、「IS03」の方は重厚感がある端末です。
もちろん、この点に関しては個人差が大きいのも事実で、タッチ&トライのイベントでは実際に「まだ重く感じる」と受け止めている方もいました。
カラバリ(カババリ)
「GALAPAGOS」には、今までのAndroid携帯端末には無かった外見上の魅力が用意されています。それが、全13種類にも及ぶカラーバリエーションです。
3色のオリジナルカラー(ミラノレッド、ネイビーブラック、ホワイト)に加えて、10色のリミテッドカラー(数量限定、別売)の電池カバーが用意されています。後ろ側のカバーを取り外して、好みのカバーと取り替えて使います。
リミテッドカラーのデザインは明るい印象を受けるものが多く、男性と言うよりは女性に支持される感じがします。実際、イベントに参加した女性の参加者からはこのカラバリについての意見がシャープ担当者の方に寄せられていました。
まとめ
思いのほか軽く感じることとカバーバリエーションの豊富さから、「GALAPAGOS」は男性のみならず女性にも十分受け入れられる携帯だと思います。
もちろん、今回ご紹介したポイントに加え、3D技術の搭載、ガラパゴス的機能がそろっていることもそれを後押しするのではないでしょうか。
「GALAPAGOS」のタッチ&トライのイベントでは、「GALAPAGOS」のプロダクトデザインを決めるまでの過程で作られた7~8台のプロトタイプも時系列に並べて見せてもらいました。
説明によると、「GALAPAGOS」は2種類の微妙に異なるデザイン案からスタートしており、その1つが数段階を経て現在のデザインになったそうです。ちなみに、スタート時の2種類のうち、最終的に「GALAPAGOS」に進化しなかった方は、若干iPhoneに似ていました。
さて、明日の第2回は「GALAPAGOS」の魅力的な”中身”の機能をご紹介していきたいと思います。お楽しみに。