シャープ製Android携帯端末「GALAPAGOS SoftBank 003SH」特集、4回目です。いよいよ大詰めの最終回です。
前回は、シャープ独自の操作感覚を提供するインターフェース、「TapFlow UI」を動画と共にご紹介しました。
今回は、「GALAPAGOS SoftBank 003SH」のガラパゴスケータイ(一般的高機能携帯)的機能の部分と、Android 2.2(スペック)についてご紹介したいと思います。
ガラパゴスの機能
その名前が示すように、「GALAPAGOS SoftBank 003SH」(以下「GALAPAGOS」)は現在普及している携帯電話、通称ガラケーに搭載されているおなじみの機能も使えるようになっています。
例えば、「おサイフケータイ」「高速赤外線通信」「ワンセグ」などがそれにあたります。「GALAPAGOS」のパンフレットでは、これらの機能は「JPN Standard」(日本仕様)として紹介されています。
「スマートフォンは、おサイフケータイにも対応していなかったの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、答えはずばり”Yes”です。つい先日(2010年11月26日)、auから発売されたシャープ製Android携帯端末「IS03」が登場するまでは、おサイフケータイが使えるAndroid端末は携帯電話会社問わず国内に存在しませんでした。やはり、この点がどうしてもネックになっていたためか、Android携帯端末とガラケーの2台持ちをする方も少なくなかったと思います。
「GALAPAGOS」はおサイフケータイに対応しているので、一台持ちであっても安心できる面があります。ただし、「GALAPAGOS」を含めたAndroid携帯端末のおサイフケータイの機能については、現在対応しているサービスが少ないため、しばらくは使う機会が限られることは考慮した方が良さそうです。
また、ガラパゴスの機能の1つとして当たり前すぎて忘れているのがキャリアメール(メール)です。
「GALAPAGOS」では、@softbank.ne.jp、@x.vodafone.ne.jpのアドレスを用いたメールがしっかりと行えるようになっています。電話と同等かそれ以上に利用することも多いメールが@softbank.ne.jpで使えることは、当たり前のことがゆえにとても大切なところと思います。
Android 2.2
「GALAPAGOS」のスペックにおける最大の価値は、やはりOSが「Android 2.2」であることです。
もしかしたら、一般的にはさほどそれを気にして購入する方は少ないのかもしれませんが、これは圧倒的に大きい魅力です。事実上、現在国内で提供されている最先端のAndroid OSです。
先日(2010年12月3日)にドコモから発売された「LYNX 3D SH-03C」(以下「LYNX 3D」)もおサイフケータイ機能を持ったシャープ製の裸眼3D対応Android携帯端末ですが、「LYNX 3D」はアップデートの予定はあるものの発売時において「Android 2.1」搭載になっています。
何より「Android 2.2」だと嬉しいのが、「Flash Player 10.1」に対応するという点です。もちろん、「GALAPAGOS」も対応しています。
例えば、ブラウジング中にFlashのコンテンツに出合った時、それをあたり前のように見られることは、スマートフォンになくてはならない恩恵です。
なお、この「GALAPAGOS」搭載されているOSについては、先日参加した「GALAPAGOS」のイベントにおいて、最近ついに姿を現した「Android 2.3」に関する質疑応答がありました。
「GALAPAGOSのAndroid 2.3へのアップデートは行われるのか。」という質問については、シャープ担当者の方から「アップデートを行うかどうかは現段階では不明。Android 2.3がどのようなものなのかをまずは吟味しなければならない。」との旨の回答がありました。また、「このタイミングでAndroid 2.3が出てくるとは・・・」と苦笑を交えながら、スピードの速いAndroidの進化に合わせ端末を開発するメーカー側の苦悩が感じられました。
そのような開発の環境の中で、日本人に合わせたガラパゴスの機能を用意しつつも「Android 2.2」が搭載されている「GALAPAGOS」は、仮に3Dの機能がなくとも評価に値する携帯端末と言えそうです。
以下、「GALAPAGOS」のスペックを簡単に記載します。
- OS:Android™ 2.2
- CPU:Qualcomm® MSM8255 Snapdragon® 1GHz
- ROM:1GB
- RAM:512MB
- 重さ:約140g
- サイズ:約幅62×高さ121×厚さ12mm
- 連続通話時間:約420分(3G)/約380分(GSM)
- 連続待受時間:約410時間(3G)/約350時間(GSM)
- 充電時間:約240分
まとめ
豊富にそろったカラーバリエーション、驚きの裸眼3D、進化するUI、日本標準の機能、そしてAndroid 2.2と、「GALAPAGOS」の魅力を全4回に渡りご紹介してきました。
今後も各社から続々とAndroid携帯端末が発売されることが発表されていますが、それらが発売されたとしても「GALAPAGOS」はしばらくの間、国内で存在感を示すAndroid携帯端末の1つではないかと思います。「スマートフォン(Android携帯端末)に変えようと思っているけど、結局どれがいいの?」と迷っている方には、「GALAPAGOS」はおすすめ出来る携帯です。ぜひ、実際に触れて確かめてみてください。
なお、シャープでは「GALAPAGOS」を対象としたキャッシュバックキャンペーンを2011年1月末日まで行っているようです。購入をお考えの方は、このキャンペーンも上手く利用してお得に「GALAPAGOS」をゲットして欲しいと思います。