『Kanji Recognizer』は、タッチパネルに手書きした漢字を認識し、辞書の参照・文字入力ができるほか、書き取りクイズも収録したアプリです。
PCやモバイル端末の普及で「手書き」の機会が減った影響か、最近は全世代で漢字の読み書き能力が低下し、特に「書き順がうろ覚えの大人」が増えているそうです。
本アプリは、手書き認識した漢字の読み方や書き順、英語での意味などを参照できるほか、書き順も判定する書き取りクイズを収録しており、正しい漢字学習に最適です。
またクリップボード入力や、有料版のマッシュルーム対応など機能も備えており、実用性も抜群のアプリです。
初回起動時に、本アプリで使うデータファイルをダウンロードします。
データファイルは2種類ありますが、説明に従ってご自分の端末に最適な物を選びましょう。
ファイルサイズは約30~60MBと大きめなので、可能ならばWi-Fi環境でのダウンロードをお勧めします。
手書き認識の精度は上々で、書き順や細部が多少間違っていても、しっかり候補に挙げてくれます。
設定の「シェイクで画を削除」を有効にすれば、端末を軽く振るだけで入力した画を1画ずつ、もしくは一括で削除することができるので、ちょっとした書き間違いも手軽に修正できます。
画面上の候補一覧から文字を選んでタップすると、その文字の詳細画面になります。
文字内の部首をさらに細かく参照できる「要素分割」や、文字コード、韓国語・中国語読みなど、詳細な情報を確認できます。
英語での意味も確認できるので、外国人の漢字学習にも最適です。
またメニューから、その漢字をクリップボードにコピーする事もできるので、メールやブラウザに読み方のわからない漢字を入力したい時は便利です。
「書き順」をタップすると、各画に書き順が表示された、お手本の字が表示されます。
さらに「動画」をタップすると、その書き順に沿って実際に1画ずつ書いてくれます。
また本アプリには、漢字の書き取り能力をテストできる「漢字書きクイズ」も収録されています。
読みがなと英語訳が表示されるので、答えを書き込んで「認識」をタップします。
字形だけ合っていても、書き順が間違っていれば不正解になるので、正しく漢字を覚えることができます。
なお無料版では小学1・2年生と、外国人向けの「日本語能力試験」N5相当の問題が選択可能です。
さらに、Android マーケット経由で399円を支払うと、以下の機能が追加されたプレミアム版へとアップグレードできます。
プレミアム版で注目の機能は、『Simeji』や『ATOK』などの日本語入力アプリに「手書き入力」を追加できる「マッシュルーム機能」です。
読めない漢字を入力する際に、無料版で必要だった、「アプリの起動・切り替え」「クリップボードコピー・貼付け」といった操作が不要になり、快適に入力できるようになります。
また、漢字書きクイズで小中学校、および日本語能力試験のN1までの問題が解禁されます。
小中学生や外国人の方はもちろん、もう一度漢字を基礎から復習したい方にもお勧めです。
特に日本語能力試験のN1は、日本人の大人でも苦戦する難易度ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
漢字を正しく覚えたい小中学生や外国人の方はもちろん、読めない漢字の入力や脳トレのツールとしてなど、一般の方々にとっても利用価値のあるアプリです!