Androidを筆頭に、スマホ界隈で最近良く聞く単語のひとつに「NFC」があります。
これは無線通信の国際規格のひとつで、正式には「Near Field Communication」の略。
規格としては、いわゆるおサイフケータイに代表される「FeliCa」に近い存在…という認識で間違いではありませんが、「NFC」の場合、単純に電子マネー的な使い方だけにはとどまりません。
Android 2.3からは標準でNFCリーダー機能がサポートされましたが、クラウドなどとの通信から情報をやり取りして会員証や身分証明などに使えたりもするなど、これからの展開が期待できる規格でもあるのです！
そんな「NFC」の可能性を垣間見せてくれるアプリが『わかめ図鑑』です。
そう、時代はナメコじゃないのです！

アプリの特徴

• NFCリーダーと連携してわかめを確保
• 「Suica」や「ICOCA」でも楽しめる
• 図鑑やキャラクターは今後も追加される予定

わかめ図鑑

価格：無料
開発：touchRL

わかめ図鑑の作成にはNFCリーダー対応スマホが必要



さっそくアプリをインストールして…といっても、NFCリーダーが利用できるスマホは「GALAXY S II LTE SC-03D」や「GALAXY NEXUS SC-04D」、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」など、まだまだ少ないのが現状です。

今回は「GALAXY NEXUS SC-04D」でのレビューとなります。

アプリを起動させると3つの項目が選択可能ですが、NFCリーダーを起動させるには「わかめを確保する」を選択します。







このアプリの基本的な仕組みは、NＦCリーダーを起動させてNＦCタグを読み取ることで、様々な種類のわかめを確保します。

イメージとしては、あの懐かしい「バーコードバトラー」のような物ですね。

確保できたわかめは「わかめ図鑑を見る」で閲覧できます。もちろん、起動直後はわかめは一匹(?)もいませんが…。




NFCタグなんてない？Suicaでも楽しめますよ



NFCリーダーは「FeliCa」の情報を読み取れますので、今回はNFCタグの変わりに「Suica」や「ICOCA」を使って、わかめを確保してみました。

ちなみに「ICOCA」はJR西日本の電子マネーカード。JR東日本の「Suica」とは互換性があります。

つまり、東京駅で「Suica」電車に乗っても、JR西日本圏内でちゃんと精算が可能です。




実際にわかめを捕まえてみよう



先ほどの「わかめを確保する」をタップすると、スマホ本体のNFCリーダーが起動し、「NFCタグを読み取って…」という表示がでます。

そこで、スマホ本体の裏面に「Suica」を密着させると、画面に描かれているアイコンが動き出しスキャンがスタートします。

ほんの数秒間待っていると、無事にスキャンが終了し、わかめ(?)が確保できました！







色々と読み取って、様々なわかめを集めてみました(といっても4種類ほど)。

わかめはネット経由で確保するので、通信状態には注意してください。

NFCがもっと普及すれば、様々な場所で色々な情報がやり取りできるようになりそう…と期待が膨らみますね！




図鑑の入れ替えで楽しさ無限大？



もちろん、『わかめ図鑑』はわかめだけじゃ終わりません。

図鑑データを差し替えることにも対応しています。冒頭の「図鑑を切り替える」をタップすることで図鑑データが変更できます。

この「もりぐち図鑑」もそうなのですが、『わかめ図鑑』では、更なる図鑑やキャラクターの追加も考えられているそうです。







さっそく「もりぐち図鑑」に切り替えてみました。

スキャンの方法は先ほどと一緒です。もし、スキャンが上手くいかない場合は、スマホ本体との接触位置をずらしてみたりしてください。

同じく「FeliCa」タイプのICカードとはいえ、微妙にカード内のICチップの位置が違うケースもありますからね。




もりぐち図鑑の世界は非常に奥が深い！



無事にスキャンに成功しましたが…電池？う～ん、奥が深い！

この『わかめ図鑑』はゲーム的な位置づけのアプリになっていますが、ゲームと言えばスタンプラリーといったイベントなどにも有効のように思えます。




「これから」を先取りするチャンス！だから「★★★★」！

普及はこれからのNFCですが、すでに手軽にNFCタグを印刷できるプリンターもあるようです。
またauでは3月以降、本格的に対応サービスを拡大する旨の発表もありました。

NFCがここ1,2年で急速に広まっていくことは間違いなさそうです。