誰もが一度は頼んだことがある宅配ピザ。実はアプリでも注文できるってご存知ですか?
ドミノ・ピザの公式アプリ『Domino’s App』なら、住所が分からなくても「今、自分がいるところ」にピザを届けてもらうことができるんです。
花火大会や海水浴に活躍しそうなこのアプリ、どのような経緯でリリースされたのでしょうか。
今回は株式会社ドミノ・ピザ ジャパン マーケティング部の安村 達郎氏にお話をうかがいました!
iPhoneアプリのリリースが2010年。企業としてはかなり早いのでは
2009年にiPhoneのGPS機能がリリースされ、「これは使える」と思ったのがきっかけです。
元々お花見の時期など、屋外への配達をしていましたが、GPSを使えば、より簡単に配達できるのではないかと。
正直、iPhoneってどうなの?という空気も社内にはありました。
ただ「スタートするならどこよりも先に」というのがうちの社風です。一気に開発に進めて、2010年2月にアプリをリリースしました。
リリース後の展開は?
お花見の時期を狙ったことや、iPhoneの爆発的な人気も後押しとなり、リリース半年で10万ダウンロード。アプリ経由の売上1億円を達成しました。
2年後の2012年3月には、iPhone/Androidをあわせた売上が10億円を突破しています。
アプリからのお客様は、リピーターが多いのも特徴です。
「本当に届くんだ!」という驚きが、繰り返し注文いただける理由ではないでしょうか。
リリース当初はGPSの精度が低いという問題もありましたが、お客様から声をかけてもらえるなど、配達のトラブルはほとんどありません。
『Domino’s App』では、ミニゲームでクーポンがもらえますね
ゲームについては、わざと難易度を高くしています。簡単なゲームはすぐ飽きてしまい、アンインストールされてしまうので。
ゲームとして楽しんでもらうためには、ある程度の手ごたえが必要だと思っています。
クーポンの割引率は高いですが、電話対応をなくすことで「ピザを焼く」ことに集中できるのは大きいですね。
アプリやWebサイトを介した注文は、全体の約4割。今後さらに拡大していきたいと思います。
配達状況が確認できるのも面白いですよね。しつこく聞くと「話しかけないでください」と怒られたり…
PCサイトでも提供していた機能なのですが、スマホ向けにアニメーションを静止画にするなどの変更を加えました。
状況が分かることで安心いただけるのと、ピザが届くまでの時間を楽しんでいただくのが狙いです。
iPhoneと比べ、Androidアプリはいかがでしょうか?
2012年6月末現在 iPhoneとAndroidアプリは合計で、35万ダウンロード。
iPhoneと比較すると、AndroidユーザーはアプリよりWebサイトを利用する割合が高いです。
端末ごとにGPSや挙動が異なるなど、Androidのアプリは対応が難しいですね。
Androidのシェアが拡大していくのは間違いないので、規格の統一などは期待したいです。
どのような体制で開発されていますか?
開発自体は外注ですが、コンセプトはマーケティング部で決定しています。
アプリやサイト、紙のチラシまで、少人数で意見を出しあって進めています。
チャレンジを奨励する会社なので、冒険させてもらっていますね。
バージョンアップの予定は?
今後は、増え続けるAndroid端末への対応はもちろん、新規性や独自性をもったデバイスの導入を常に検討し、積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
「ONE PIECE」とのコラボなど、色々なキャンペーンをされていますよね
スマートフォンのユーザーは利用者が高いこともあり、現在の利用者は30~40代のファミリー層が中心です。
我々としては、どんな人にも、どんなシチュエーションでもドミノ・ピザを利用していただきたい。
若い人にももっと使ってほしいという気持ちから、キャンペーンを展開しています。
他には夏休み企画「子ども広報室」をスタートしています。
全国から集まった小学生8名が、CM制作などの活動を行います。
実は7月16日が入社式だったんです。どんなCMになるのか、楽しみにしてくださいね!
「時給250万円のアルバイト」や「月面出店計画を発表」など、話題になる企画が多いドミノ・ピザ。
今度はどんなびっくりする企画が出てくるのでしょうか?お楽しみに!