DuckDuckGo Search & Stories : 今話題の「一切トラッキングしない」検索エンジン!無料Androidアプリ

米政府が大手IT企業の協力のもと、国民の情報収集をしていたとされる「PRISM問題」により、Web上のプライバシー保護意識が再び高まってきたようです。
この問題の中、急速に注目を集めているのが、個人情報を一切収集しないWeb検索エンジン「DuckDuckGo」。
今回はその公式アプリ『DuckDuckGo Search & Stories』をご紹介します。

DuckDuckGoって何?

「DuckDuckGo」はGoogleやYahoo!などと同じ「Web検索エンジン」.
トラッキング(情報を収集し、それを元に追跡する行為)を行わないことを宣言しており、ユーザーの情報が一切記録されず、検索キーワードを利用した広告の表示もありません。
こうした匿名性の高さから、今回のPRISM騒動以降、急速にユーザーを増やしています。
Web版のduckduckgo.comはHTTPSを使用しており、ウェブページとしてではなくChromeやFireFoxのアドオンとしても存在します。

検索ウィジェット付き

『DuckDuckGo Search & Stories』には、4×1サイズのウィジェットが2種類付属しています。
Google検索の代わりとしてホームに置いても良いでしょう。

日本語サイトの表示にも対応

アプリを起動すると、画面上部に検索ボックス、下段に「ストーリー」と呼ばれる最新ニュース一覧が表示されます。
左側からスワイプするとサブメニューが出現し、検索履歴もここに一覧表示されます。

日本語の検索にも対応していますが…「オクトバ」で検索してもサイトTOPが上位に来ない(T_T)
まだ発展途上のサービスなので、どんどん使って精度を高めてやる必要がありそうです。

商品名やサービスなどを検索すると、Wikipediaや公式SNSなど、重要性の高いと思われる情報が上部に来るのは使いやすいですね。

『DuckDuckGo Search & Stories』は独自のコマンドを先頭につけることで、対応したウェブサービスに検索語句をリダイレクトすることが可能です。
登録されたサービスにはAmazon、Wikipedia、ebay、YouTube、Google翻訳などがあり、これを使用することでそのサービスへ簡単に飛ぶことができます。
ためしに、Wikipediaのコマンド「!w」を使って「スノーデン」と検索してみます。

するとこの通り、検索結果がWikipediaのものになっており、「エドワード・スノーデン」がヒットしました。

単なるウェブ検索ではなく、各種サービスを通した検索を一括で行えるので、例えばAmazonで商品を検索するためにウェブブラウザでAmazonを開く手間がかからなくなりますね。

英語が読めなくても大丈夫!

サイドメニューの「Settings」から、アプリのトップページに表示するストーリーを選択することができます。
ビジネス、エンターテイメント、フューチャー、ゲーム、政治、ソーシャル、スポーツなどの幅広いカテゴリごとに豊富な項目があるのですが、残念ながら現状全て英語のサイトとなっています。
読める方はいいですが、読めないものを何十個も並べておく意味はあまりないですよね。
そんな時は…、

「Settings」から「Home Screen」を選ぶと、起動画面の構成を変更できます。
英語のストーリーが読めない場合、別のものに変えておくと良いでしょう。

左が検索履歴(閲覧ではなく検索に使用した語句の履歴)、右が保存した検索語句やストーリーを表示する画面です。
ブックマークなどの概念はなく、あくまでも「検索語句」を主体に保存や記録を行うのが面白いところ。

このアプリを使った検索時に右上に表示されるメニューボタンを押すと、保存(Save)ができます。
この他、外部ブラウザアプリでページを開くことや共有にも対応しています。

通常検索も使いたい時は

『DuckDuckGo Search & Stories』内蔵のブラウザでは若干の力不足を感じた時は、検索エンジンに「DuckDuckGo」が選べるブラウザアプリを使うという手もあります。
こちらは『Exsoul Browser』というアプリですが、検索時にサーチバーの隅をタップすることで検索エンジンを変更でき、その中にDuckDuckGoがあります。
このブラウザは動作が軽快な上、面白い独自機能を持ち、更にページ内検索や翻訳など、あると嬉しい機能が多数搭載されているため、ウェブブラウジングを頻繁に行う方には特におすすめです。

「検索」自体の匿名性を気にする方にはおすすめのアプリです。
今後日本語のストーリーが追加されることがあるかは不明ですが、フィードバック用のメールアドレスに要望を出せば実現してくれるかもしれません。