ブルームバーグ通信社は2月25日、ソフトバンクが韓国検索大手NAVERの子会社である「LINE」の株式取得を目指していると報道しました。
報道によると、「事情に詳しい複数の関係者」が明らかにしたもので、LINEはソフトバンク以外からの買収提案も少なくとも1件受けているとのことです。
これに対しLINEの親会社であるNAVERは「われわれはソフトバンクとの協議を一切行っていない」と報道を否定しています。
ブルームバーグは関係者の話として、ソフトバンクの孫正義社長がLINE側と話し合ったと伝えています。別の関係者によると、「LINEはこれ(ソフトバンク)以外にも会社全体ないし部分的な買収提案を少なくとも1件受けているため、新規株式公開(IPO)の準備を遅らせている」とも伝えています。
LINEは年内のIPOを目指していますが、大手企業からの出資を受け入れることで、IPO前にLINEの評価額が高まる公算が大きいと報じています。
この報道に対し、ソフトバンク広報室は「憶測についてはコメントしない」とコメントし、LINEの親会社であるNAVERは「報道には根拠がない。われわれはソフトバンクとの協議を一切行っていない」と報道を否定しています。
LINEは2014年2月6日現在で3.5億ユーザーが利用しており、今年中に5億ユーザー到達を目標として掲げています。フランスの金融グループBNPパリバによれば、LINEの企業価値は最大149億ドル(約1兆5300億円)の可能性があるとしています。
メッセンジャーサービスをめぐっては、楽天が「Viber」を、Facebookが「WhatsApp」を買収するなど、今月に入ってから企業買収が相次いでいます。
・【ニュース】楽天、無料通話・メッセージアプリ「Viber」を総額9億ドルで買収する事を発表
・【ニュース】米Facebook、メッセンジャーアプリ「WhatsApp」を160億ドルで買収
・ソフトバンク、LINEの株式取得目指す-関係者 – Bloomberg
・ソフトバンクがLINE株取得に関心と報道、親会社ネイバー「売却計画ない」 | Reuters