日本通信の格安SIMとNexus4がセットで月々2980円(本体代込み)という低料金で利用できる事から話題になったイオンスマホ。限定8,000が飛ぶように売れ、大きなニュースにもなりました。
そんなイオンスマホ第二弾となるのが、今回紹介するSIMフリースマートフォン『geanee FXC-5A』です!前回のイオンスマホでネックになっていた通信速度も、BIGLOBEのサービスに変更することで下り最大14Mbpsへと進化しつつ、料金は更にお得になりました。もちろんSIMフリースマホなので対応したものであれば、自分に合ったサービスの選択も可能です。まだまだ国内では馴染みのない「キャリア以外で買うスマートフォン」の実力が如何程のものか、とても楽しみです!
まずは簡単に料金のおさらいを。
『geanee FXC-5A』は本体代金16,329円(税込)の支払い方法を、一括もしくは分割で選択する事ができます。分割の場合は月々680円(税込)を支払うことになり、これに通信費を合わせた金額が1ヶ月の維持費となります。
では肝心の通信費ですが、『geanee FXC-5A』はSIMフリースマホなので、対応さえしていれば様々なSIMで通信が可能です。魅力的な格安SIMが多数販売されている昨今、自分の好きなサービスを選択できるのは大きな魅力といえます。
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「格安SIMとかよくわからない」という方もご安心を。『geanee FXC-5A』は、月額1,458円(税込)で24ヶ月利用できるBIGLOBEのSIMカードとのセット販売も行っています。
残念ながらLTEには対応していませんが、FOMAプラスエリアに対応しているので、最大14Mbpsの通信が可能な上に通話も普通にできちゃいます!これなら普段使いにストレスを感じることも少なそうです。
もちろん端末本体のみ購入も可能なので、自分の環境に合った購入方法を選んでください。
通信費を合わせた一括払い・分割払いでの月々の維持費のイメージはこんな感じです。
本体価格 | 分割支払い金 | 通信費 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
一括払い | 16,329円 | ー | 1,458円 | 1,458円 |
分割払い | 16,329円 | 初回689円、2回目以降680円×23回 | 1,458円 | 2,138円 |
※料金は全て税込です
※分割支払いはイオンカードでのお支払いに限ります(24回分割無金利)
※BIGLOBEはじめまセット代金(SIMカード代金)3,240円(税込)がかかります
※通話料は20円(税抜)/30秒です
※イオンショップでのお支払いは、クレジットカード一括払いのみとなります
また、イオンスマホにいわゆる2年縛りはありません!いつでも解約可能です!解約金もなし!好きな時に何も気にせずやめられるのは良いですね。
もちろん、本体を分割購入した場合は残りを支払う必要があります。詳しくは販売店で訊いてみてください。
ではでは、本体のレビューに進みましょう!
このイオンスマホ『FXC-5A』はスペックはそこまで高くありません。主な仕様としては、
・CPU … 1.3GHzクアッド(4つ)コア → ミッドレンジクラス
・RAMメモリ … 512MB → 3年前のフラッグシップと同等
・ROMメモリ … 4GB → 現行機の1/4~1/8
・バッテリー … 2000mAh → 現行機の6割強といったところ
・画面解像度 … 960x540px(QHD) → 現行機は1920x1080px(FHD)、小型機は1280x720px(HD)が主流
※画面サイズは5インチ
・カメラ … 背面:500万画素 / 前面:200万画素 → 前面はともかく背面は2000万画素の機種もある
などとなります。
やはり、メインターゲットは「初めてスマホを持つ方」、もしくは「キャリアの高い料金がネックだがスマホに興味はある方」などでしょうか。
ただ、スペックだけを見て「低い!」と断定してしまうのも早計です。
例えば液晶の解像度がかなり抑えてあるため、描画によるバッテリー消費はそこまで大きくなりません。
更にプリインストールアプリが少ないことから(種類については後述)裏で動くものがあまりないため、待機時のバッテリードレインも少なめです。
あくまでもデフォルト状態での話になりますが、バッテリーに関してはそれほど不安はない印象です。
では実物を見ていきます。
左:Galaxy S4 右:geanee FXC-5A
見た目的にはGalaxy S4に似ているという印象です。多少本体サイズが大きいものの厚みは8.5mmしかなく、握った感触としてはかなり薄い印象があります。そのため5インチの大画面でありながら、親指が画面の反対側まで届きます。
この角度から見るとかなりそっくりです。
その他の同梱物。液晶保護フィルムが1枚付属しているのが嬉しいですね。カナル型イヤホン、microUSBケーブル、ACアダプタもセットです。
説明書も同梱されていますが、冊子タイプのものではなく白黒コピーの簡素なもの…。ファミコンソフトを中古で買った時を思い出しました。
ホームボタンなどはタッチ式のキーを採用しています。左から「メニュー」「ホーム」「バック」で、ホームキーは押し方によって3つの役割を持っています。
・タップするとホームキー
・ダブルタップすると履歴キー
・長押しするとGoogle Nowが起動
Google Nowがホームキー長押しに割り当てられているため、ホームキーを上にスワイプした時にリング状の「アシスト」は出現しません。
ここをカスタマイズできるアプリ(アプリアシスト等)はすべてホームキー長押しから起動します。
ちなみにタップすると光ります。暗がりで見えない時は、ボリュームキーを押しても光ります。
microUSB端子は底面に配置されています。
背面カバーは取り外し可能ですが、かなり硬いので破損しないよう注意が必要です。
そしてこちらが最大の特徴と言ってもいいデュアルSIMスロットです!2種類(標準サイズとmicroサイズ)搭載していますが、お店の人曰く「使用する際は必ずどちらか片方だけにしてください。両方同時に挿しちゃうと故障するおそれがあります」とのこと。すでにSIMを持っている方は、サイズ変更をしなくても使用できるので便利ですね。
また、使用するSIMによってはAPN設定が必要な場合があるので注意してください。
プリインストールアプリは37個。ほとんどNexusなどの純粋なAndroid製品と変わりませんが、「イオンお買い物」と「Simeji」が入っています。
※ただし「Simeji」は有効化されていません。使う際は「設定 > 言語と入力」から有効化する必要があります。
設定画面もオリジナルに忠実ですので、このスマホに慣れてきた頃に機種変更をしても違和感を感じる心配はなさそうです。本当に初心者向けとして優秀なイメージ。
テザリングも可能なため用途は広そうですが、肝心のFXC-5AがLTEに対応していないため速度があまり出ないかもしれません。
低消費電力のBluetoothテザリングが可能な点は◎。
またNFCにも対応しておらず、おサイフケータイなども使えません。
ワンセグ・フルセグも非対応です。
OSバージョンはAndroid 4.4.2(KitKat)。
開封後すぐにシステムアップデートが通知され、更にレビュー中にもう1回アップデートがあり、ビルドバージョンが1.0.0.9になりました。
1つ前(1.0.0.8)までは「マップ(特にナビ機能)」起動中に強制終了が多発していましたが、今回の1.0.0.9で改善された印象です。
ロック画面・ホーム画面(ホームアプリ)もほぼデフォルトです。
Androidはカスタマイズが醍醐味でもありますので、このへんは好みのロック・ホームアプリを入れても良いかもしれません。
壁紙の選択肢に「動画を壁紙にできる」機能がついています。1つプリセットされていたので見てみましたが、滑らかでした。
カメラで撮った動画なども指定できます。
電源のOFF→ONを自動化できます。
アラーム感覚でお手軽に設定できるので、授業中・仕事中に電源を切っておいて電池を節約可能。
ただしその場合着信などに気づけないので、気になる際は長時間ロッカーにしまっている環境や寝ている時間帯を指定すると良いかと思われます。
クイックパネル(通知領域の裏側)が非常に充実しています。
Wi-FiトグルなどはタップしてON/OFFを切り替えるだけでなく、長押しするとその項目の設定画面を即座に開けます。
電源メニュー(電源ボタン長押しでポップアップするウィンドウ)にもありますが、Galaxyシリーズのように「再起動」が標準装備されているのも良いですね。
「画面のキャスト」トグルから、同じWi-Fiネットワークに接続中のChromecastにミラーリングできます。
「ミラーリング」とは、言い換えればPCのデュアルモニター(画面の複製)と同じようなもの。要するに端末に「今」映っている画面をそのままChromecastでも表示してくれる機能です。
PCの画面をミラーリングした時よりもAndroid端末の画面をミラーリングした時のほうがレスポンス(応答速度)が良かったため、例えばスマホ用のゲームを大画面に映して楽しむことも不可能ではないかもしれません。
FXC-5Aはメモリ容量が小さいです。
RAMメモリ(アプリが稼働する際に必要)は512MB搭載。現行の最新機が2~3GBであることと比べるとかなりの差となり、このため大量のアプリを同時に動かすことが困難です。
本当に入門用といった感じのため、TaskerやIFTTT、各種SNS、RSSリーダーなどバックグラウンドで常時作動するアプリを複数入れて使うのは厳しいものと思われます。
ROMメモリ(内部ストレージ)は4GB搭載、そのうちアプリデータの保存に利用できるのはおよそ2.5GBとなるようです。
大容量の追加データが必要なゲームを複数入れて遊ぶことは難しそうです。更にKitKatはSDカードに制限が加えられているため、端末内に保存できるデータがかなり少なくなる心配もあります。
その他、前述したNFC/ワンセグ(テレビ電波受信)/LTEに非対応である点や、解像度・バッテリー容量なども加味してよくご検討ください。
ひととおり使ってみた感想として、値段相応どころかそれ以上のポテンシャルを秘めているものと判断できます。
マシンパワーの低さ、解像度の低さが目立ちがちですが、純粋なAndroidのみを搭載したことで逆に電池を長持ちさせる結果となっています。
Android 4.4という時点でAndroid 4.2のXperia Zを使用しているTomには羨ましくもあります。「画面のキャスト」や「Screenrecord」が可能ですからね。
LTEには非対応ですがFOMAプラスエリア(いわゆるプラチナバンド、800MHzを使った3G)に対応しているため電波の安定性も高く、また自宅にWi-Fiルーターがあるならそちらで高速通信ができるため、ブラウジングも比較的快適に行えます。
プリインストールされたアプリが少なくてもGoogle Playに対応しているため、自分の欲しいアプリを追加していけます。Androidは隅々まで「自分好み」の環境を作れることが大きな魅力ですからね。
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