どんなことができる?次期Androidバージョン「Android M」を一足お先に使ってみました
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今年5月の「Google I/O 2015」で発表された、次期Androidバージョン「Android M」。例年通りであれば秋頃にリリースされると思いますが、既に開発者向けには「Android M Developer Preview」(現在はアップデート版のPreview 2)が公開されています。
・Google、Android M Developer Previewをアップデート!「Preview 2」を公開! | オクトバ
さっそくNexus5で使ってみましたので、Android 5.x(Lollipop)と比べてどう変わるのか、主な新機能をご紹介します!
Wi-FiやBluetoothなどを設定できる「クイック設定」パネルの並び替え(ドラッグ&ドロップ)や削除、追加ができます。ただし追加できるのは今のところ「ブロードキャストタイル」のみです。
※開発者向けオプションの「System UI Tuner」より行いました。
ステータスバーに表示されるアイコンを、それぞれON/OFF設定できます。Wi-Fiや電波マーク(モバイルデータ)も表示OFFにすることも可能です。
また、バッテリーのパーセント表示にも対応しました。
ほとんどのメーカー端末ではクイック設定パネルの並び替えやパーセント表示が可能ですが、Android標準でできるようになるとありがたいですね。
Android Mでは、アプリごとに権限(パーミッション)を管理でき、アプリ内の特定の権限のみ拒否することが可能です。また、権限ごとにいくつのアプリに許可を与えているかなども確認できます。
Lollipopまでは「モトヤフォント」が使用されていましたが、Android MではAdobeとGoogleが公開したオープンソースフォントへと変更されました。
・AdobeとGoogle、オープンソースフォント「Pan-CJK typeface family」を発表 日中韓の漢字をカバー | オクトバ
ちょっとした違いではありますが、フォントが変わるだけで印象も変わりますね。
位置情報を検索する際、これまでのWi-Fiに加え、Bluetoothの情報も利用できるようになりました。併用することで、より精度の高い位置情報を取得できそうです。
「標準アプリ(デフォルトアプリ)」の変更が簡単にできるようになりました。
「ブラウザ」「電話」「SNS」など項目が表示され、タップすると端末インストールされている対応アプリが表示されます。変更する際はここから行います。
詳細は不明ですが「緊急警報の設定」という項目があります。Google Nowで受信するGoogle災害情報のための設定でしょうか。Lollipopにはこの設定項目はありません。
Lollipopでは分かりにくかった音量調整も、着信音、メディア再生音、アラームの3つ設定できるようになりました。
設定メニューに新たに「メモリ」の項目ができ、これまでのメモリの使用状況を確認できます。
個別アプリの詳細な状況も確認できます。
標準のホームアプリ(Google Nowランチャー)のドロわー(アプリ一覧)がこれまでの横スクロールから縦スクロールへと変更されました。最上段の4つは最近使ったアプリが表示されます。また、アプリの検索バーも追加されました。
ホーム画面でアプリのアンインストールも可能になりました。
スクリーンショット撮影後、Lollipopでは通知バーから「共有」のみできましたが、「削除」もできるようになりました。使用頻度は高くないかもしれませんが、地味に嬉しい機能ですね。
Lollipopまでは使用メモリやキャッシュ、デフォルトでの起動などしか表示されなかったアプリ情報ですが、Android Mではさまざまな項目を一元的に管理できます。
通知や消費電力、CPUなどの使用状況などもまとめられています。
今回紹介した以外にも、マルチウィンドウやテーマ変更機能などに対応するほか、さらに細かい新機能も盛り込まれています。また、ハード面では指紋認証やUSB Type-Cなどもサポートしています。
指紋認証については富士通をはじめ各メーカーが独自で搭載していましたが、今後はOSが標準でサポートします。
これらの機能は、今年秋頃に発売されるであろう新型Nexus端末で利用できる見込みです。また、Android M Developer Previewが対応しているNexus5、6、9にもAndroid Mが配信されると思われます(指紋認証やUSB Type-Cなどのハード面を除く)。
「M」で始まるお菓子の名前のコードネームも「Macadamia Nut Cookie(マカデミアンナッツクッキー)」になるのか、それとも「Muffin(マフィン)」や「Macaroon(マカロン)」なのか、こちらも楽しみですね。
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