格安SIMの7つのメリット・デメリットと9つの注意点

今回は、格安SIMへ移行する前に一通りチェックしておきたい『格安SIMの7つのメリットとデメリット』についてご紹介いたします!また、注意しておきたい9つのポイントについても整理しました。大手通信キャリアとの違いや気を付けたいポイントをこの機会にまとめて確認してみましょう。

 
 

■格安SIM・格安スマホとは?

まずは、格安SIMの仕組みから理解していきましょう!
 

格安SIMとは?MVNO・MNOの関係について

格安SIMとは、MVNOが提供している携帯電話サービスを指します。大手通信キャリアから回線を借りることで設備の維持費がかからないこと、そして契約はインターネットや家電量販店をメインとすることで人件費や店舗運営費を節約できることから、従来の携帯電話料金よりも低価格で提供されているため『格安SIM』と呼ばれているのです。

 
また、通信回線を独自で持っている企業をMNOと呼ぶのに対し、その回線を借りて携帯電話サービスを行っている企業をMVNOと呼びます。ドコモ・au・ソフトバンクといった大手通信キャリアは独自の回線を持っているため『MNO』、それを借りている楽天、LINE、ケイオプティコムなどはそれぞれ楽天モバイル、LINEモバイル、mineo(マイネオ)という格安SIMを提供する『MVNO』ということになります。2016年12月時点でMVNOは660社以上存在します。

 

利用回線・品質について

MVNOは主にドコモ・au・ソフトバンクの3つの中から利用回線を選んで格安SIMを提供しているため、通信品質やエリアはそのキャリアと変わりません!例えば『今はドコモを不便なく使えている』のであれば、ドコモ回線を利用した格安SIMでも基本的に同じように不便なく使えるということになります。

ただし、格安SIMは『回線を借りている』状態のため、利用できる回線の容量(太さ)が決まっています。MVNOは回線の容量と契約者数のバランスを取っていますが、混雑する時間帯はどうしても通信が遅くなる傾向があります。
 

電波・周波数と利用できる端末の関係

携帯電話で利用していい周波数は総務省により区分けされています。しかし、そのすべてを各キャリアが自由に使っているというわけではなく、キャリアごとに利用している周波数帯が異なる上、エリアによって使われる周波数帯が変わることもあります。
 
例えば各大手通信キャリアで利用している周波数は以下の通りです。

 

例えばauで購入した端末はauの周波数に合わせた作りになっていることが多いため、ドコモ回線を利用した格安SIMでは利用できない可能性があるのです。例えば下記のauの端末で、あるドコモ回線を利用した格安SIMで使用する場合は、対応周波数4つのうち合致している2つの周波数を利用できることがわかります。

もちろん利用できるかどうかはこれだけではなく、SIMロック解除が必要など他にも条件が発生する可能性がありますので、“動作確認済み端末”の掲載ページで確認できると安心です
 

SIMカードの種類とサイズについて

SIMには『データSIM』『SMS機能付きSIM』『音声通話SIM』という機能の違いと、『標準SIM』『microSIM』『nanoSIM』というサイズの違いがあります。

機能の違い

  • 【1】データSIM
    タブレットやルーター、2台目のスマホ用といった電話機能が必要ない端末用
  • 【2】SMS機能付きSIM
    LINEのアプリ認証などにSMSを必要な場合
  • 【3】音声通話SIM
    090/080の携帯番号を使った通話が必要、MNPをしたい場合

大手通信キャリアで契約するSIMは必然的に電話回線付きの【3】になりますが、格安SIMの場合は【1】【2】という選択肢が出てきます。料金も【1】<【2】<【3】となりますので、自分の使い方に合わせたSIMを選ぶことができるのです。

サイズの違い

現在は下記の3サイズが存在します。契約時には利用予定の端末に合ったSIMを選ぶ必要があります。

 

格安スマホの性能と値段について

『格安SIM』の他に『格安スマホ』という言葉もありますが、格安スマホはその名の通り、MVNOや家電量販店で販売されている格安のスマートフォンになります。
 
大手通信キャリアで販売されている端末には最新技術や最先端機能が続々と搭載されることから、ハイスペックな分とても高価な場合が多いのです。しかし、大手通信キャリアで購入すると月々の割引サポートが付いたり、下取り価格が高額、ポイント・クーポンの利用が可能だったりと、端末の実質負担額をより低く下げることも可能です。

一方で格安スマホの場合は、普段使いにちょうどいい性能にとどめることで価格を抑えています。『最高の音質で音楽を楽しみたい!』『一眼レフのような写真を撮りたい!』『重いゲームもサクサクに動いてほしい!』という方には向きませんが、スマホ用途がLINEやSNSといったコミュニケーションツールがメインという方には全く問題ない性能です。価格は1万円程度で買えるものものあり、購入方法はキャリアと違って一括支払いの場合が多数です。分割を選べる場合は分割手数料が発生する場合もありますのでご注意ください。
 

SIMフリー端末とSIMロック解除について

キャリアで販売している端末には“端末を購入したキャリアでしか利用できない“という『SIMロック』の制限がかかっています。これは『SIMロック解除』を行うことで制限を外すことが可能です。
この仕組みは格安SIMになっても同じで、ドコモからドコモ回線を利用する格安SIMへの移行の場合はSIMロック解除なしで利用できる場合が多いのですが、ドコモからauまたはソフトバンク回線を利用する格安SIMへ移行する場合にはSIMロック解除が必要になります。

基本的な考え方としては上記のようになりますが、SIMロック解除をしても端末と格安SIMの相性が悪い場合もありますので、MVNOの“動作確認済み端末”のページで確認する必要があります。また、SIMロック解除の条件はキャリアによって変わりますので以下について確認しましょう。
 

・2015年5月以降に発売された機種は機種購入日から101日以上経過していること
・ドコモを解約済みの場合は解約から100日以内であること

・2015年4月23日以降発売の機種は機種購入日から101日以上経過していること
・SIMロック解除対応端末であること
・ネットワーク利用制限がかかっていないこと
・故障している場合は修理完了後の手続きになります
・解約後もSIMロック解除は日時に制限なしで可能

・2015年5月以降に発売された機種は機種購入日から101日以上経過していること
・2015年4月迄に発売された機種は購入日よりSIMロック解除が可能
・SIMロック解除対応端末であること
・ネットワーク利用制限がかかっていないこと
・ソフトバンクを解約済みの場合は解約から90日以内かつ本人が手続きすること
・故障している場合は修理完了後の手続きになります
 
※SIMロックには3,000円の手数料が発生する場合があります。解約前かつインターネットからの手続きであれば無料です。
 
 

■格安SIMでスマホを運用するメリット・デメリット

昔使っていた・今使っている端末でそのまま乗り換えできる!

キャリアでは端末自体もショップで買うというのが普通ですが、格安SIMの場合はSIMの購入と端末の購入は別の扱いというイメージが強いのです。格安SIMはMVNOで、端末はMVNOだけでなく今まで使っていたもの・もらったもの・中古品・海外製品などキャリア購入と比べて大幅に選択肢が増えるというのも特徴です。

 

料金が格段に安い!プランの選択肢が豊富!

キャリア契約の場合、インターネットのセット割引があっても5千円以上かかってしまうのが現状です。(最近は各キャリアで格安プランを発表・受付開始しているため、もう少し安く済んでいる方もいらっしゃるかもしれません)
しかし格安SIMであれば、

  • 同じ5GBのプランでも3千円前後で済んでしまうこと
  • あまりデータ量が必要ない方は0.5GBなどという小さいデータ容量のプランを選べること
  • その他各MVNOが工夫を凝らしたプランによって料金を抑えられること(例えばLINEの通信量無料など)
  • 端末を中古などで済ませられること

このような理由からキャリアと比べてかなり料金を抑えることができます。
 

キャリアメールが使えない

~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jp、~@softbank.ne.jpといったキャリアで契約すると1つもつことができる『キャリアメール』は、格安SIMへ以降するともちろん使えなくなってしまいます。会員登録に使っている場合も多いと思いますので、それらをすべてGメールなどのフリーメールに移行する必要があります。
 

格安SIMの通信速度は遅いの?

格安SIMの通信回線は大手通信キャリアの回線の一部を借りて利用しているため品質に変わりありませんが、スマホの利用者が増えるランチタイムの時間帯などには遅くなる傾向があります。よって、格安SIMの通信速度は【回線の容量】と【契約者数(通信の利用者数)】によって変動することがわかります。契約者数が増えると同時にMVNOでは回線の増強を行ってバランスを保っています。

 

電話が多い人はガラケーとタブレットの2台持ちもおすすめ!

格安SIMの電話かけ放題サービスは5~10分の制限があるものばかりのため長時間の通話には向かず、キャリアで契約したガラケーと、格安SIMでデータ通信専用のスマートフォンやタブレットの2台持ちという形を取っている方もいます。格安SIMでは家族間の通話も有料になってしまいますので、家族はそのままキャリア契約という方には2台持ちの方がお得かもしれません。

 

2年縛りがない

大手通信キャリアの縛りはご存知の通り2年かつ自動更新です。一方、ほとんどの格安SIMでは『自動更新』ではなく『最低利用期間』という概念のため、半年~1年ほどの最低利用期間を終えればいつ解約をしても契約解除料金が発生しません!

 

自分に合うのはどっち?格安SIMとキャリア契約を比較しよう

キャリアの契約であれば近くのショップに駆け込むことができるため、わからないことの確認や故障時にもすぐに対応してもらえます。しかし格安SIMの場合は、契約の時点で格安SIMと端末の相性を自分で確認し、SIMが届いたら自分で初期設定、端末が故障すれば自分で手続き・発送…と、自分で解決しなければならないことが増えます。かかる手間の量と安くなる料金とを比較し、どちらが自分に合っているかをじっくり検討することが大切です。
 
 

■格安SIMと各機能の相性について

緊急通報(110・119)は使える?

090/080の携帯番号からは発信できますので、『音声通話SIM』の場合は利用可能です。

 

緊急地震速報は届く?

届くかどうかは格安SIMによりますのでMVNOの公式サイトで確認しましょう。『Yahoo!防災速報』などの無料防災アプリをダウンロードしておく手もあります。

 

LINE(ライン)は使える?

もちろん通常通り利用できます。LINEモバイル以外の格安SIMではID検索・電話番号検索ができないこと、SMS機能のないSIM(データSIM)ではSMS認証ができないためその場合はfacebook認証を利用しなければならないことに注意しましょう。
 

OSのバージョンアップデート(ソフトウェア更新)について

バージョンアップデートは格安SIMへの乗り換え後も引き続き行うことができますが、iPhoneの場合は最新のiOSが格安SIMに対応していない場合があるため、格安SIMが新しいOSに対応したことを確認してからインストールするようにしましょう
 

テザリングは使える?

テザリングは格安SIMと端末の相性により使えるかどうかが変わってきます。MVNOの“動作確認済み端末”のページに記載されていますので、テザリングを利用予定の方は事前に確認できると安心です。
 

留守電(留守番電話)機能はある?

格安SIMでも留守電機能を提供しており、300円/月程度で利用することができます。留守電機能がない格安SIMの場合は『スマート留守電』などと言った留守電アプリもおすすめです!
 

海外で使える?

大抵の格安SIMでは国際ローミングに対応していますので、海外でも【通話】【SMS】は利用することができます。データ通信には対応していない場合が多いため、その場合はWi-Fiを利用がおすすめです。
 

GPS機能についてもチェック!

格安SIMと端末の相性によってはGPSの取得に時間がかかってしまう・精度が悪くなる場合があるようです。ナビ機能やGPSを必要とするアプリを利用したい方は事前にMVNOへ確認をとることをおすすめします。

 

Wi-Fiは使える?

もちろん使うことができます。おうちのWi-Fi、オフィスのWi-Fi、そして公衆のフリーWi-Fiもぜひ使いこなしましょう!
中でも、全国でWi-Fiスポットを提供しているMVNOもありますので、要チェックです!

  • UQモバイル
    Wi2 300 for UQ mobile(全国のWi2 300エリアで利用可能)
  • U-mobile
    U-NEXT Wi-Fi (82,000か所)
  • NifMo
    BBモバイルポイント(2015年時点で5,200か所)

 
 

■【まとめ】格安SIMのメリット・デメリットとは

格安SIMのメリット
格安SIMのデメリット

 
格安SIMのメリット・デメリットをしっかり把握して、より自分の使い方に合ったスマホ運用を見つけましょう!