5月14日、都内のホテルで「au発表会 2015 summer」が行われました。発表会にはCMキャラクターの松田翔太さんと有村架純さんも登場し、新CMのお披露目も行われました。
公開された新CMはこちら。既にテレビ放映も始まっています。
・TVCM │au「夏のトビラ・竜宮城」篇 – YouTube
テーマは「Summer au」。新しいキャラクター「乙姫」の登場を匂わしていますね。今後のCMで登場するのでしょうか。一体誰になるのでしょうか。好感度一位にもなった「三太郎シリーズ」のCM、今後も目が離せません。
CM撮影の裏話や、浦ちゃん・金ちゃんの素顔などのトークなども繰り広げられました。ちなみに有村さんの「この夏したいこと」は「すいか割り」だそうです。
今回の発表会では新機種だけでなく「リアルサービス」についての発表もありました。
今年の夏から始まる「au WALLET Market」です。端的に言えば、全国のauショップで食品や日用品が買えるようになります。auショップのスタッフがタブレット端末を使い、ユーザーの要望や嗜好にあった商品を紹介、購入をサポートするとのことです。
生活必需品のほか、厳選した有機米・無農薬野菜など、いつもより「ちょっといいもの」を注文することができ、商品は自宅まで配送してくれます(一部商品はauショップで受け取りも可)。
どちらかと言うと主にシニア層に訴求するサービスで、その便利さを伝えながら、タブレット端末の販売・契約に繋げる狙いもあるようです。
ただし、auショップに限らず、携帯電話ショップでの待ち時間は日に日に延びています。質疑応答でも複数の記者から質問がありましたが、このサービスが始まることで、今後さらに待ち時間が長くなることが懸念されます。
これについてKDDIの田中社長は「待ち時間の間に新しいスマホを選ぶだけでなく、自分の生活を革命するショッピングを楽しんでいただければ」とコメント。端末購入などの手続きについても作業時間を短縮する取り組みを実施するとのことですが、この点についてはぜひとも対策をお願いしたいところです。
au 2015年夏モデルはスマートフォン7機種(既に販売されているGalaxy S6 edge含む)、タブレット2機種、“ガラホ”1機種の計10機種を発表しました。
このうち他キャリアにはないauオリジナルモデルは、「isai vivid」「HTC J butterfly」「TORQUE G02」「URBANO V02」「Qua tab」の5機種です。
詳細についてはニュース記事で報じていますので、ここでは機種ごとに気になった点やポイントなどをご紹介します。
まずはLG製「isai vivid」(LGV32)です。グローバルモデルのG4をベースにしています。
高精細ディスプレイ「IPS Quantum(クアンタム)ディスプレイ」を搭載、豊富な色情報で自然な色を鮮やかに映し出します。isai VL(右)と比べ、色再現範囲・コントラスト比・輝度が向上しつつも、消費電力は抑えています。
マニュアル撮影やRAW保存も可能で「一眼レフに近い撮影体験ができる」と唱うカメラは、レーザーオートフォーカスにより暗い場所でも被写体の検出性能が向上し、大事な瞬間も逃しません。
背面キーの下ボタンを2度押すと約1秒でカメラが起動します。0.7秒で起動するるGalaxy S6 edge(奥)と比べてみたところ、数値通りGalaxyのほうが気持ち速めですが、感覚的にはほぼ同時に起動しました。
背面カバーは開けることができ、バッテリーの交換も可能です。
このほか、着信やLINE通知、予測変換候補やギャラリー画像などを隠してくれる「isaiシークレット」もプライバシーを守る観点からも要注目です。
会場ではドローンにisai vividを取り付けて撮影した映像が放映されていました。この映像、ホントきれいでした。
・【au 2015 summer】isai vivid : F値1.8の「LASER CAMF1.8 (TM)」を搭載!Manual Modeでの撮影も可能に! | オクトバ
続いては「HTC J butterfly」(HTV31)です。
セルフィー(自撮り)に嬉しい1,300万画素のインカメラを搭載。従来の機種はインカメラが左右どちらかに寄っていますが、このHTC J butterflyは端末の中央にあるため、バランスの悪い写真になる心配はいりません。
また、デュアルフロントスピーカーは前モデルのHTL23よりも幅がサイドまで広がり、さらにスピーカーの穴も0.1mmほど大きくなっています。少し騒がしかったタッチアンドトライの会場でも迫力のある音で再生されました。
「HTC Sense」は7にバージョンアップし、自分好みにカスタマイズが可能です。世界中のユーザー・クリエイターがホーム画面テーマを投稿しているため、自分好みのテーマもきっと見つかるはず。キャラクター系も多々ありました。
・【au 2015 summer】HTC J butterfly:約1,300万画素のインカメラを搭載!美しい自撮りが楽しめる三代目butterfly! | オクトバ
・HTC、Sense 7を搭載した端末のテーマを自作できる「HTC Theme Maker」を海外で公開 | オクトバ
前モデルから更に進化した、京セラ製タフネススマホ「TORQUE G02」です。
世界で初めて耐海水に対応。水深1.5mに約30分沈めても浸水しません。前モデルは「塩水耐久」だけでしたが「今回はガッツリ沈めても大丈夫です」(担当者)とのこと。これからの季節にはピッタリですね。
水中でも撮影も便利に。水中を検知すると自動で水中モードに切り替わり、ハードキーを使って撮影することができます。
この画像ではちょっと伝わりにくいのですが、水中モードを搭載していない機種(左)との比較です。水中で変化する色味やゆがみを最適化してくれます。
こちらが実際にTORQUE G02を使って水中で撮影した写真です。(タップで元写真907KBが開きます。)
前モデルよりもサイズが若干大きくなっていますが、ディスプレイは4.5インチIPSから4.7インチIGZOへスペックアップ。さらに要望が多かったワンセグに対応したほか、法人ユーザーのニーズに合わせてバッテリーの着脱も可能になりました。
・【au 2015 summer】TORQUE : 最強、再び!あのタフネススマホが耐海水仕様になって登場! | オクトバ
URBANOシリーズの新モデル「URBANO V02」(京セラ製)です。
高級感のあるメタル素材を採用し、URBANOシリーズの独特の世界観を引き継いでいます。前モデルでも対応していた防水・防塵・耐衝撃に加え、新たに耐振動・耐久温度の米国国防省が定める耐久試験に準拠。
「スマートソニックレシーバー」や「聞こえ調整機能」により快適な通話が楽しめ、フィーチャーフォンで慣れ親しんだキー配置で文字入力できる「ケータイ入力」に対応しているため、初めてスマートフォンを持つユーザーも安心です。
・【au 2015 summer】URBANO : 耐振動・温度耐久にも準拠!安心の耐久性能をもったスマートフォン! | オクトバ
シャープ製「AQUOS SERIE」(SHV32)です。特にカメラ機能に力が入っており、最大2100fpsのスーパースロー映像の撮影に対応しています。テレビ番組で見るようなスーパースロー映像をスマホで撮影&SNSへシェアもできます。
・2015年夏モデル スーパースロー映像 – YouTube
ナビゲーションバー(戻る、ホーム、タスク)がAndroid標準仕様になっているのも、長らくシャープ製端末を使っていた自分としては大きなトピックです。
・【au 2015 summer】URBANO : 耐振動・温度耐久にも準拠!安心の耐久性能をもったスマートフォン! | オクトバ
タッチアンドトライの会場でも異彩を放っていたのが、「Xperia Z4」(SOV31)コーナーにあった「Smart Bluetooth スピーカー BSP60」です。
スマホとBluetoothで連携してスピーカーに話しかけると(ボイスコントロール)、スマホ内の曲の再生や天気、スケジュール、SMSなどを読み上げてくれます。また、音楽再生時にはLEDが点灯したり、ダンスをするように動きまわります。
マイクを内蔵しているため、ハンズフリー通話も可能です。au+1 Collectionとして7月中旬に発売予定です。
「プレミアムおまかせオート機能」には料理のシーン認識が追加されました。これまでのモデルでは料理があまり美味しそうに写らないことから、一部では「メシマズモード」とも言われていましたが、これからは美味しそうな料理の写真が撮れそうです。
また、今回発表されたスマートフォンはすべてAndroid 5.0以上ということで、各端末の履歴ボタンを押した画面をチェックしてみました。Nexus 5などはこの画面に「すべて消去」のボタンがないので不便でしたが、今回発表されたスマートフォンはどれも「すべて消去」が付いていました。
画面のデザインは各端末で異なりますが、Xperia Z4のマテリアルデザインらしいボタンが一番カッコいいですね。
このほか、国内のXperiaとしては初めて(Z4/Z4 Tablet)キャップレスUSBに対応しているのも大きなポイントですね。従来のマグネット充電端子は廃止されました。
・【au 2015 summer】XperiaZ4 : 持ちやすく使いやすい!Xperia史上最高のパフォーマンスを実現! | オクトバ
au初のオリジナルタブレットである、京セラ製「Qua Tab 01」(キュアタブ、KYT31)です。
Android 5.1、オクタコアCPU、防水・防塵などの基本機能を抑え、8.0インチの大画面で動画などを存分に楽しめます。水滴がついている状態でも画面のタッチ操作ができるのが魅力的です。
「auシェアリンク」に対応しているため、スマホとの2台持ちにも最適。スマホに届いた着信・メールをタブレットに教えてくれるほか、スマホの画面をタブレットに表示させることも可能です。
「GALAXY Tab S」でもスマホと画面の連携ができましたが、GALAXYの場合はスマホの画面をタブレットに表示させるだけで(両方での表示はできない)、対応端末もGALAXYシリーズに限られていました。「auシェアリンク」は今回発表された夏モデル全機種が対応しています。
Android OSを搭載したフィーチャーフォン、いわゆる“ガラホ”の「AQUOS K」(SHF32)です。
2月に発売した前モデル同様、見た目はフィーチャーフォンそのものです。新たにVoLTEに対応、さらに「広帯域ダイナミックレシーバー」により、より聞き取りやすく高音質の音声通話が楽しめます。
前日に発表されたドコモのAndroid OS フィーチャーフォンとの違いについては「我々はガラケーを作りたかったのではなく、ガラケーを進歩させたかった」(KDDI担当部長)としています。ハード面・サービス面においても、au版とドコモ版ではLTEやおサフケータイ、Wi-Fi、テザリングなどの対応の違いもあります。
・【au 2015 summer】AQUOS K : 国内初!VoLTEに対応したauガラホが登場! | オクトバ
以上、au 2015 summer発表会のレポートでした。気になる端末はありましたでしょうか。今回発表された全端末が国内での3Gに非対応というのも1つのポイントですね。
「Xperia Z4」「AQUOS SERIE」「isai vivid」「HTC J butterfly」の4機種については、5月15日よりau SHINJUKU、au NAGOYA、au OSAKA、au FUKUOKAにて先行展示が始まりますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
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