格安SIMにおける通信速度とMVNOの比較
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格安SIMについて調べていると、『格安SIMのデータ通信速度って遅いの?』『速度は格安SIMによって違うの?』といった疑問が出てくるかと思います。そこで今回は、格安SIMの速度にまつわる知っておきたいポイントについて詳しくご紹介いたします!
■格安SIMや格安スマホ、MVNOとは?
独自で通信回線を所持・管理している企業をMNOと呼ぶのに対し、MNOから回線を借りて携帯電話サービスを行っている企業をMVNOと呼びます。MNOはいわゆる大手通信キャリアと呼ばれるドコモ(docomo)・au・ソフトバンクを指し、MVNOは格安SIMを提供しているLINEモバイル・楽天モバイル・mineoなどを指します。
なぜMVNOが提供している携帯電話サービスが『格安SIM』と呼ばれるかというと、
- 回線などの設備の維持費がかからないこと
- 契約はインターネットや家電量販店など既存の店舗がメインのため店舗運営費や人件費が節約できること
これらの理由から、大手通信キャリアよりも利用料金が安くなることから『格安SIM』と呼ばれています。
また、『格安スマホ』とは主にMVNOで販売している低価格のスマートフォンを指します。大手通信キャリアで販売しているスマートフォンは、独自の最新機能や最先端技術を搭載することでカメラや音楽機能の充実、重いゲームもサクサク動くというハイスペックな機種のラインナップが多いのですが、その分高価格になりがちです。しかしMVNOで販売している低価格の機種は、電話やメール・LINEといった基本機能を不便なく使える“ちょうどいい”性能にとどめることで価格を抑えています。単純に『性能が低い』というわけではありません。
■通信速度の上り・下りとは?
まずは、通信回線の仕組みを見てみましょう。
先ほどご紹介したように、格安SIMでは大手通信キャリアの回線を利用していますので、【通信品質】【通信エリア】は借りている回線のキャリアと同等になります。
しかし、【各MVNOが借りている回線の容量】と【通信の利用者数】によって、回線の混み具合、つまり“つながりやすさ”が変わってきます。MVNOではそのバランスを保つために調整をしていますが、利用者数の多いランチタイムなどはどうしても遅くなってしまう傾向にあります。
LTE・3Gについて
通信規格はこれまで、
- 1G~2G
いつでもどこでも通話が可能になった! - 3G(ドコモではFOMAと呼ばれる規格)
1G~2Gよりもクリアな音質での通話・ネットやメールがより身近に! - 4G(ドコモではXi、au・ソフトバンクでは4G LTEと呼ばれる規格)
通信速度がさらに早くなり、動画や映像の視聴・ネットショッピングがより身近に!
このような推移で進化を遂げてきました!近頃では大手通信キャリアがついに『5G』の規格に入りつつありますよね。
これらの規格はそれぞれ、通信方式や速度、利用周波数帯(バンド)が異なります。
通信方式はドコモ・ソフトバンク:W-CDMA、au:CDMA2000となりますが、周波数帯は下記のように異なります。
ドコモ・au・ソフトバンク共に通信方式は同じですが、周波数帯が下記のように異なります。
これにより大手通信キャリアによって使用している周波数帯がだいぶ違うのがわかります。これは『ドコモ端末だからドコモの対応バンドすべての周波数が利用できる!』というわけではなく、そのうちの端末が対応している周波数が利用できるということになります。
また、速度の目安を確認するのに『受信最大速度』『送信最大速度』という表記がありますが、これは下り・上りの通信速度を指します。
下り回線の方が上り回線よりも速く設定されているのは、例えばホームページへのアクセスに置き換えるとイメージしやすいかと思います。
ホームページを見るために利用者が上り回線を利用して送信するデータは『URL』の文字のみですが、それに対して受け取るデータはホームページに掲載されている『文字・画像・動画etc.』…となり、送るデータに比べてはるかに大きくなります。これを考えると上り回線の方が速く設定されているということに納得できます。
最大速度と実行速度について
『受信最大速度』『送信最大速度』は、“理論上最大でどのくらいのスピードが出るのか”を示した数字です。なので、実際は混み具合や通信エリアによって変動があります。
理論上の速度を示す最大速度に対して実際に出ている速度を『実効速度』と言います。格安SIMでもLTEに対応しているところは多くありますが、本当の速さは実効速度が確認できると安心です!様々なレビューをぜひチェックしてみましょう。
速さの単位について
1秒間に送ることができるデータ量のことをKbps(キロ・ビーピーエス)・Mbps(メガ・ビーピーエス)で表し、速度の単位として使われています。1Kbps=1000Mbpsですので、500Kbpsは0.5Mbpsと表記されることもあります。
PING値ってなに?
PING(ピング)値とは応答速度を指し、数値が小さければ小さいほど反応が速いことになります。代表的な方法だと『speedtest.net』というアプリで計ることができるため、実際に格安SIMを利用している人がスピードテストをしたレビュー・口コミは参考の一つになると思います。
■格安SIMの通信速度は遅いのか?
MVNOによって速度が違うのはなぜ?
『回線の仕組み』でご紹介したように、格安SIMによって借りている回線の容量が違うこと、そして回線の混み具合で速度が変動することからMVNOによって違いが出てきます。容量が100人分のところを10人で利用するのと、50人で利用するのとではサクサク度が違うことがイメージできますよね!混んできた場合は、MVNO側でも容量を増やすなどの対策をとることがあります。
スピードテストブーストってなに?
スピードテストアプリでの計測結果と実際の使い心地がかけ離れていることを、ネット上では『スピードテストブースト』と呼ばれているようです。技術的には不可能ではないことのようですが、実情はもちろん断定できません。スピードテストアプリが行う計測は、あくまで『計測のため』の通信結果であり、実際の使い心地とは違うものとも言えますので、結果は参考の一つとするのがいいかもしれません。
各アプリ利用に必要な速度は?
- LINEなどのSNS・メール、そしてパズドラ・モンスト・ツムツムなど低速通信でも楽しめるゲーム
…200Kbpsくらいでも可能 - 画像が多いサイトの閲覧
…1~2Mbps - きれいな画質でのYouTube動画再生
…3Mbps以上
地方や田舎だと速度は変わる?
利用回線に地域差はありません。例えば現在ドコモを利用できる場所ならば、基本的にはドコモ回線を利用した格安SIMでも同じように利用できます。
ただし1つ注意したいのが、『周波数帯』です。一番つながりやすいとされている800MHzは地方でよく使われている周波数帯のため、800MHzに対応していない端末を利用してしまうと電波が入らないということにもなりかねません。ドコモ端末をドコモ回線の格安SIMで使う、au端末をau回線の格安SIMで使うという時には問題ありませんが、SIMフリー端末を自分で用意する場合などには気を付けましょう。
安定と評判のMVNOについて
人気のSIMはどんどん契約者数が増えていきますので、それに伴って設備増強をしなければ回線が混み合ってしまいます。その調整に素早く対応ができているMVNOの格安SIMは、安定した速度を保証してくれると言っていいでしょう。各格安SIMのお知らせ欄に【増強のお知らせ】が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!もちろん、その格安SIMを長く使っている方の口コミを参考にできるとより安心です。
■おすすめは?通信や速度に特色があるMVNO比較
低速への切り替え可能な格安SIM
LTE通信を行う『高速通信』と、200~300kbpsの『低速通信』を切り替えることができる格安SIMがあります。200~300kbpsもあればメールやLINE・SNSのチェックは問題ありませんので、動画を見たいときや地図アプリをサクサク利用したい場合のみに高速通信に切り替え、データ量を節約できるという仕組みです!この低速モードに対応している格安SIMは【IIJmio】【mineo(マイネオ)】【UQモバイル】【DMMモバイル】【NifMo(ニフモ)】などになります。
IIJmio公式サイトをみてみる↓
mineo公式サイトをみてみる↓
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
DMMモバイル公式サイトをみてみる↓
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バースト機能を搭載した格安SIM
データ量を使い切ってしまうと、通常であれば通信制限によって低速通信が続いてしまいます。しかし、格安SIMの中には通信し始めの一定量だけ高速で読み込んでくれるという『バースト機能』『バーストモード』に対応した格安SIMがあります!テキストがメインのサイトやSNSならすぐに読み込みを完了してくれるのでとっても便利な機能なんです。この機能に対応した格安SIMは【IIJmio】【DMMモバイル】【NifMo(ニフモ)】などになります。
IIJmio公式サイトをみてみる↓
DMMモバイル公式サイトをみてみる↓
NifMo公式サイトをみてみる↓
直近3日間の速度制限なしの格安SIM
【楽天モバイル】【LINEモバイル】【OCNモバイルONE】【BIGLOBE SIM】【mineo(マイネオ) Dプラン】【fleetel(フリーテル)】などになります。
テザリングができる・できない格安SIM
格安SIMと端末の相性によりテザリングが使えるかどうかが変わってきますので、格安SIMの“動作確認済み端末”のページにて確認しましょう!
データ使い放題の格安SIM
500kbpsの低速での定額無制限プランあり
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LTE通信の定額無制限プランあり
U-mobile公式サイトをみてみる↓
『DTI見放題SIM』でYouTubeとTwitterが通信し放題!
LINEは全プラン、その他SNSはプランによって通信し放題!
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『480円プラン』は250kbpsの低速での定額無制限プラン(データSIM/SMS付SIMのみ対応)
毎日5時間まで使い放題、午前1時~6時まで使い放題プランあり
※ぷららモバイルの無制限プランは2017年5月2日で受付終了となりました。
無料Wi-Fiスポットを提供する格安SIM
などのMVNOで無料Wi-Fiスポットが利用できます。
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■その他用途別で比較!
テザリングとWi-Fiルーター、どっちがお得?
テザリングが使える格安SIMはもちろんありますが、すべての端末に対応しているわけではないので格安SIMの公式サイトで確認する必要があります。また、Wi-Fiルーターとの比較は用途によって『お得』な使い方が変わってきます。
モバイルルーターがおすすめです。データの大容量プランを契約したスマホを利用してももちろん問題ありませんが、電池の消耗を考えるとルーターと使い分けるほうが快適です。
スマホのテザリングで十分です。
即日契約できるMVNOはある?
MNPには開通方法に2種類あり、
②SIMが届いてから自分で電話やインターネットで切り替える格安SIM
この内②の方法が『即日MNP』と呼ばれるもので、自分で回線を切り替えられることで使えない期間がほぼなくなります。①の場合は手続き不要でSIMを差し込むだけで利用できますが、MVNOで発送前に切り替えてしまうため、発送から到着までの間は“スマホが使えない期間”となってしまうのです。
即日MNPに対応した格安SIMはIIJmio、楽天モバイル、mineoなど多数ありますので是非チェックしてみてください。
IIJmio公式サイトをみてみる↓
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■【まとめ】格安SIMの通信速度の仕組みを把握して自分にぴったりの格安SIMを見つけよう!
格安SIMの通信速度の仕組みがわかると、また一つ選ぶ基準が定まり、自分にぴったりの格安SIMを見つけやすくなるかと思います!料金プランも大切ですが、より使い方に合った格安SIMで快適なスマホライフを過ごしましょう♪
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